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DAP協議会、DVDオーディオの普及促進を加速〜セキュアメディアへの複製を可能に

公開日 2003/09/16 17:52
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<左>DAP協議会 会長の大坪文雄氏 <右>会場にはソフトやハードが所狭しと展示されていた
●DVDオーディオプロモーション協議会(以下DAP協議会)は本日、DVDオーディオの最新情報説明会を開催した。

まずはじめに、DAP協議会 会長の大坪文雄氏(松下電器産業(株)代表取締役専務)が壇上に立ち、DVDオーディオの現状と今後の展望について説明した。それによれば、DVDオーディオ対応のプレーヤーはますます需要が増えており、03年度は国内だけで150万台が出荷される見込み。これは、3年前のDVDビデオプレーヤーの数と同等という。05年度にはDVDオーディオ対応プレーヤーが500万台、DVDビデオ専用プレーヤーが260万台と、両者が逆転する展望も明らかにした。同時に、松下電器がDVDオーディオ/ビデオに両対応した1チップLSIの開発に成功、近く製品に搭載することも発表された。

また、DVDオーディオ陣営各社は、インテル/IBM/松下電器/東芝の4社からなる"4C"エンティティの許可を得て、DVDオーディオのセキュアメディアに対するコピーが近く可能になる見込み。コピーの回数制限を可能にする仕様も盛り込まれる予定で、ユーザーとソフトメーカー双方の利益を考慮していくという。

さらに、DVDオーディオ専用ディスク、DVDオーディオ・ビデオハイブリッドディスク、DVDビデオディスクの3種類のディスクを、容易にオーサリングできる新型のツールを松下電器が開発したことも明らかにされた。今月に試作機が完成、年内には完成機が納入される見込み。様々なソフトメーカーの要求仕様をもとに開発したもので、このオーサリングツールを使用することで、対応ソフトの制作が容易になる。

DVDオーディオ対応ソフトは、国内では03年に200タイトル、04年に500タイトルが投入される予定。欧州・米国でもそれぞれ同程度が発売される見込みで、対応ソフトの数が今後加速度的に増えることが予想される。

販売網の構築では、ハード・ソフトの両輪を回しながら、協調して行っていく考えを示し、一つの方策として「DVDオーディオパートナーシップ構想」を準備していることを明らかにした。年内に300店舗の協力を取り付け、店頭での展示やデモを積極的に行っていく。

【問い合わせ先】
DAP協議会 事務局
TEL/03-3437-1734

(Phile-web編集部)

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