HOME > ニュース > 富士フイルム、ナノキュービックテクノロジーをIBM社に向けて出荷開始

富士フイルム、ナノキュービックテクノロジーをIBM社に向けて出荷開始

2003/09/12
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
●富士写真フイルム(株)は、同社独自のナノ薄層塗布型磁気媒体技術であるナノキュービック(nanocubic)テクノロジーを採用した最初の製品として、IBM社のIBM TotalStorage Enterprise Tape Drive 3592用データカートリッジを同社に向けて出荷を開始したことを明らかにした。

IBM社がサポートする24時間365日といった連続稼働システムを始めとする、重要なエンタープライズシステムにおいて、極めて高い信頼性が要求される記録メディアとして、今回富士フイルムブランドの製品が採用されることとなった。Storage Enterprise Tape Drive 3592はエンタープライズシステム
向けのテープドライブであり、高い信頼性を確保しつつ300GB(非圧縮時)という高容量をも実現している。信頼性と高容量記録の高次元での両立を実現したナノキュービックテクノロジーが、IBM社の求める高い製品レベルに応えることにより今回の出荷が実現した。

ナノキュービックテクノロジーは、富士フイルムが平成13年11月に発表した高密度の磁気記録を実現する独自のナノ薄層塗布型磁気媒体技術である。従来の10倍以上の記録密度を実現するナノキュービックテクノロジーをフロッピーディスクのような磁気ディスクに適用すると、携帯性に優れた小型高容量記録メディアが実現可能となる。同社では来年にはIBM TotalStorage Enterprise Tape Drive 3592用データカートリッジの富士フイルムブランドでの発売も予定しているという。また、今後ナノキュービックテクノロジーを様々な分野に適用し、記録メディア市場の牽引役として積極的に製品の開発に取り組む姿勢を表明している。

【問い合わせ先】
富士写真フイルム(株)
記録メディア事業部営業部
TEL/03-6418-9484

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE