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きもと、背面投影空間パネル「ディラッド空間パネル」を発売

2003/07/29
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<左>ディラッド空間パネル。写真では分かりにくいが、画像が飛び出して見える <左>背面投影スクリーンビジネスについて説明する同社取締役の武田詔一氏
●(株)きもとは、プロジェクターを背面投影し、画像を立体表示する「ディラッド空間パネル」を8月1日から販売開始する。本日、東京都内にてマスコミ向けの発表会が開催された。主に店頭ディスプレイなどの需要を見込む。

“ディラッド”とは、「前方散乱」という意味の造語。通常の背面投影型スクリーンでは拡散フィルムを使用し、光の損失が大きいが、ディラッドスクリーンでは効率よく光を視聴位置の方向に散乱させることができる。

同社では既に「ディラッドスクリーン」を発売しており、店頭ディスプレイ、企業、官公庁、文教用途などで広く使われている。

今回の新製品「ディラッド空間パネル」では、アイキャッチ効果をさらに高めるため、投影画像が立体視できる特殊な構造を採用。パネルの周囲は飛び出して見え、額に相当する部分となる。中央部分は奥まって見え、中央部と周囲の額部分のあいだに、画像が投影される仕組みとなる。この立体視を実現するため、パネルには模様(写真ではハートマーク)が一面にプリントされているが、この模様はカスタマイズすることも可能という。たとえば企業ロゴに変更すれば、展示会などでも有効に活用できそうだ。

サイズは450×600mm、600×800mmの2種が用意されている。450×600mmは、バックの模様をハートとストライプから選択できる。600×800mmは、通常はハート柄のみとなる。いずれもオープン価格だが、450×600mmの製品で10〜15万円、600×800mmの製品で20〜25万円前後での販売が予想される。なお同社では、900×1200mmの製品も開発している。

また同社は、ホワイトボードとしても使える背面投影型スクリーン「ディラッドファイビー」を開発していることも発表した。発表会場では試作機も展示されており、実際にホワイトマーカーで書き込む場面もデモされたが、同社によれば「さらに性能を高めるべく一から開発をやり直している」ところという。

同社では、これらの背面投影型スクリーンについて、店頭デモや企業向けだけでなく、ホームシアター用途での活用も提案していくという。プロジェクターの設置場所やケーブルの引き回しは、シアターインストール時の悩みのタネ。背面投影なら、これらの問題を一気に解決できる。同社の今後の取り組みに注目したい。

【問い合わせ先】
(株)きもと
ビジネス・イメージング営業部
TEL/03-3350-6401

(Phile-web編集部)


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  • ブランドKIMOTO
  • 型番ディラッド空間パネル
  • 発売日2003年8月1日
  • 価格\OPEN