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富士フイルム、第4世代スーパーCCDハニカム搭載のデジカメ2機種の発表会を開催

公開日 2003/02/19 19:47
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電子映像事業部長 加藤氏 / F410(左上) F700(右下)
●富士写真フイルム(株)は、第4世代スーパーCCDハニカムを搭載したデジタルカメラFinePix「F410」と「F700」の2機種の新製品発表会を都内で開催した。

今回の新製品2機種は、第3世代スーパーCCDハニカムの性能にさらに磨きをかけた、第4世代のCCDを搭載しており、F410は「スーパーCCDハニカムIV HR」を、F700は「スーパーCCDハニカムIV SR」をそれぞれ搭載している。

「HR」は高度な微細化技術により大幅な多画素化を実現しており、これによりF410は解像度の高い、高画質な撮影が可能となった。有効画素数は310万画素で、「ハニカム信号処理システム」により、最大記録画素数は2,816×2,120(600万画素)を実現している。同機はF401のコンパクトなデザインを継承しており、手軽に撮影を楽しむことができる。レンズは光学3倍ズームを搭載している。

一方F700が搭載する「SR」は、感度の高いS画素と、ダイナミックレンジを広くするR画素を持っており、これにより従来製品の約4倍のダイナミックレンジを実現、限りなく銀鉛フィルムの領域に近づいている。形状は両手でホールドできる横長タイプとなっている。

電子映像事業部長の加藤典彦氏は、以上の大まかな製品概要を説明後、同社の今年の方針について語った。

「今年はこの第4世代スーパーCCDハニカムを駆使して、続々と新製品を発表していく予定です。伝統あるフィルムメーカーとして、銀鉛写真に迫ることのできる製品を開発していきたいと考えています。」

さらに営業部長の青木良和氏が、今回の新CCDについての詳しい説明を行った。

まず同氏は、同社の写真に対する考え方を「写真は“空間を切り取る”ためのメカニカル部と、それを残すフィルム部で成り立っており、このフィルム部に相当するCCDが、デジタルカメラにおいては大きなポイントとなります。」と語った。

第3世代スーパーCCDハニカムでは、画素を大きくすることで解像度と感度を上げ、失敗しない写真撮影を可能にした。そして第4世代では、さらに解像度・感度を上げ、「SR」においてはダイナミックレンジを大幅に広げることに成功した。

両製品ともに搭載された「FinePix Photo mode 機能」により、ボタン一つで画素数や感度、色調を設定でき、またダイレクトプリントの設定も簡単に行えるようになっている。また、別売の専用クレードルを用いることで、PCとのデータのやりとりがいっそう手軽に行える。

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドFUJIFILM
  • 型番F410
  • 発売日2003年3月9日
  • 価格64,800円
【SPEC】
●有効画素数:310万画素
●撮像素子:1/2.7型 スーパーCCDハニカム HR 原色フィルター採用
●最大記録画素数:2816×2120ピクセル(600万画素)
●記録メディア:xD-ピクチャーカード(16〜256MB)
●光学ズーム:3倍
●液晶モニター:1.5型 低温ポリシリコンTFTカラー液晶 約11.8万画素
●外形寸法:幅85.0mm×高さ69.4mm×奥行き27.5mm(突起部含まず)
●質量:約165g(電池、xD-ピクチャーカード含まず)
  • ブランドFUJIFILM
  • 型番F700
  • 発売日2003年3月9日
  • 価格74,800円
【SPEC】
●有効画素数:620万画素(S画素:310万画素 R画素:310万画素)
●撮像素子:1/1.7型 スーパーCCDハニカムSR 原色フィルター採用
●最大記録画素数:2832×2128ピクセル(603万画素)
●記録メディア:xD-ピクチャーカード(16〜256MB)
●光学ズーム:3倍
●液晶モニター:1.8型CGシリコンTFTカラー液晶モニター 約13.4万画素
●外形寸法:幅108mm×高さ54mm×奥行き28mm(突起部含まず)
●質量:約170g(バッテリー、xD-ピクチャーカード含まず)