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D-THEATHERって何? という人のために・・・。PART2 ≪AVレビュー記事≫

公開日 2003/01/22 12:12
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D-THEATERソフト『U-571』、『The Peacemaker』
●日本ビクターのデジタルハイビジョンビデオデッキHM-DHX1が、ついに日本国内初のD-THEATER対応をうたった。

D-THEATERは、ハリウッドが現時点で唯一認めている、映画のハイビジョンソフトである。そのD-THEATERについては、すでに昨年9月、AVレビュー誌105号で先行レポートしているので、そのサワリを掲載しよう。ただし、この記事は日本国内での発表がされていないときのものなので、ご注意いただきたい。(AV REVIEW編集部)

*********************(AVレビュー105号より抜粋・執筆:松山凌一)**********************

PART1よりつづく

≪北米の放送におけるHD環境は整いつつある≫

アメリカのHD放送事情については、これまで悲観的な見方が強かったが、今春以来、変化の兆しがある。それはHD放送機器への設備投資が急伸したことである。

放送自体の時間は目に見えて増えているわけではないが、放送局、プロダクション、スタジオなどがHD機器の発注を増やしているのだ。この動きは、放送はともかく、番組収録はHDで行うという方針を各社が打ち出したことを意味する。それは取りも直さず、家庭におけるHD受信環境が整えば一気に放送のHD化が進むということである。家庭の環境変化がいつ起こるのか、機器メーカー各社は細心の注意を傾けているところだ。

≪北米からデッキとソフトを日本に持ち込んだ≫

そうした兆しに一歩先んじる形で発売されたD-Theaterだが、ソフトテープはJVCが許可し、承認したデュプリケーションシステムでしか製作することはできない。もちろん著作権保護技術を確実ならしめるためである。

このD-Theaterソフトウェア・プラットフォームについての正式な情報元としては、北米JVCの発表資料しかない(現地時間2002年1月30日付)。発売の経緯、背景については、米誌『WIDESCREEN REVIEW』60&61号に詳しくレポートされているので、興味のある読者は参照されたい。

本誌の取材においても、機器およびソフトの国内での手配はまったくできなかったので、編集部はアメリカの関係者から直接入手し、その画質、操作性などを検証した。

機器はHM-DH30000U、ソフトウェアは『U-571』『The Peacemaker』『X-Men』『Terminator2』『Motley Crue-Lewd Crued & Tattooe』である。『Motley Crue』を除いては国内盤DVDとの画質比較も行った。ディスプレイはソニーの3管式プロジェクターVPH-D50HTJ-MkIIある。その結果をリポートする前に、D-Theaterについてのもう少し詳しい内容を紹介しておく…
(つづく)

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