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臨海副都心に「パナソニックセンター」誕生

2002/09/06
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パナソニックセンター(左)と別棟の有明スタジオ
●松下電器産業(株)は、東京臨海副都心・有明に9月14日オープンする予定の総合情報受発信拠点「パナソニックセンター」の内覧会を行なった。内覧会の冒頭には、専務取締役田中宰氏とパナソニックセンター所長の光澤彬氏により、同センター開設の目的と位置付け、および説明が行われた。

松下電器産業(株)では、21世紀における事業ビジョンとして、「ユビキタスネットワークの実現」と「地域環境との共存」を掲げている。今回、開設される「パナソニックセンター」は、この2大事業テーマを実現するための情報拠点となるもので、「未体験の夢と快適をあなたの声で創りたい」がテーマ。任天堂や林原自然科学博物館、吉本興業などとのコラボレーションを図るなど、従来のショールームの概念を超えた新たな情報拠点としての役割を担う。

同館では、館内各施設へのハイディフィニション映像配信システムや高速・大容量光ネットワークで構成されたブロードバンド動画配信、無線LAN技術やブルートゥースを利用したミュージアムの案内システムなどの、ユビキタスネットワーク社会を見据えた様々な最新ネットワークテクノロジーが実稼動状態で展示されている。

また、太陽光や風力などの自然エネルギーの活用や雨水・注水の利用による水資源の有効活用、使用済み家電製品をリサイクルした建材の採用など、建物全体への取り組みに加え、環境負荷の少ない「グリーンプロダクツ」や松下テクノロジーセンターの紹介など、同社の環境への取り組みを表現している。

同館は4フロアで構成されており、最上階の4階は、一般の入場者には非公開のビジネスプレゼンテーションショーケースとして、松下グループのビジネス関連事業の全体像やコンセプトを訴求。ユーザーごとの適切なソリューションを提案しており、さらに、そのシステムの一部は、同施設の設備として実際に稼動している。

一般に公開されるのは、1F〜3Fで、1Fは「デジタルネットワークショウケース」と名付けられ、来るべき「ユビキタスネットワーク社会」に向けた松下グループの最新のデジタルネットワーク技術や商品、サービスを提案。同フロアには任天堂とのコラボレーションで、ゲームキューブやゲームボーイアドバンスを最高の迫力で体験できるエンターテインメントスペースも設けられている。

「くらし 環境 ショウケース」と名付けられた2Fでは、ネット家電やくらし・環境サービスなど、新しい暮らし方が提案されており、来場者に実際に体験してもらうための実証実験の場として構成されている。

また、1F・3Fでは林原自然科学博物館とのコラボレーションにより、「ダイノソアファクトリー」が設けられており、同館が保有する恐竜化石の調査、研究過程と科学者の視点や考え方が、最新技術を駆使してわかりやすく提示されている。

同館に隣接して設けられている「パナソニックセンター有明スタジオ」は、松下グループの最新のデジタル収録システムを活用したブロードバンド対応の本格収録スタジオ。吉本興業とのコラボレーションによって、ブロードバンド時代の双方向性エンターテインメントの実証実験が展開される。

また、パナソニックセンターのガラス外壁の内側には、建築物と一体となった、世界初の横長L字型映像表示装置「アストロウォール」を設置。新しい情報発信メディアとして、様々な映像や音、情報を発信していくことも予定されている。9月14日の正式オープンが待たれる。(Senka21編集部)

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