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産業・社会の高度化に寄与する、産学連携の新たなモデル

公開日 2002/08/01 19:58
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●京都大学国際融合創造センター(以下、京大IIC)と国内異業種企業5社(日本電信電話株式会社、パイオニア株式会社、株式会社日立製作所、三菱化学株式会社、ローム株式会社)は、次世代の有機系エレクトロニクス・デバイス革新技術の研究開発による新産業の創出を目的とした包括的産学融合アライアンスの設立に合意した。

従来おこなわれていた特定の教授と個別の企業との間の共同研究とは異なり、大学と複数の企業が中長期視野に立って研究テーマを共同で決定、推進していくことは異例のこと。

京都大学が有する世界トップレベルの研究成果と、企業が有する市場指向の技術経営力の強みをかけあわせることによって、新産業の創出に繋がる知的創造や社会に対する、科学技術の発展に寄与していくという。

このプロジェクトから生まれた知的財産については、京都大学と5社との共有とし、国益に資するとともに、産業として利用価値のある特許取得を目指す。

現在、具体的な研究テーマとして、以下のようなものが挙がっている。

高機能フレキシブルディスプレイの基盤技術及び開発研究
有機太陽電池及び高効率有機光電変換材料の開発研究
有機系超大容量メモリデバイスの基盤技術と高機能光学材料の開発
機能性ナノ複合体材料の開発とデバイス応用
上記以外の有機系エレクトロニクスデバイス開発分野一般

なお、事務局は、京大IIC内に設置される。参画する研究者は、京都大学で約80名、企業で約70名、総勢約150名を予定している。予算は企業側からは1社当たり年間5,000万円を拠出することとし、総額2億5千万円/年を基に運営を行う他、一部補助金の申請を計画中。次年度からも同額の拠出を予定しており、さらに国からのマッチングファンドの申請を検討中である。         (ホームシアターファイル編集部)

本件についてのお問い合わせ先

京都大学 
国際融合創造センター
電話:075-753-9174

日本電信電話株式会社
先端技術総合研究所企画部
電話:046-240-5152

パイオニア株式会社
コーポレートコミュニケーション部広報グループ
電話:03-3495-9903

株式会社日立製作所
コーポレート・コミュニケーション本部広報部
電話:03-3258-2056

三菱化学株式会社 
広報・IR室
電話:03-3283-6274

ローム株式会社
広報室
電話:075-311-2121

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