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シーラス・ロジック、AVRやDVDレコーダー用の新しいA/Dコンバーター「CS5361」と「CS5351」を発表

公開日 2002/05/15 19:16
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●シーラス・ロジックは、AVレシーバー(AVR)とDVDレコーダー(DVD-R)向けに、プロフェッショナルな高品質サウンドを普及価格帯で実現した高性能A/Dコンバータ 「CS5361」と「CS5351」を発表した。

「デジタル・オーディオ・コンテンツの高い品質と製品価値を十分に引き出すには、高品質サウンドの感動を忠実に再現できなければなりません。A/DコンバーターのCS5361とCS5351は、シーラス・ロジックの最新のTotal-E(TM)製品であり、スタジオ品質のデジタル・コンテンツをこれまでにない高いレベルで楽しむことを可能にしました。」とシーラス・ロジックのクリスタル製品事業担当副社長Lew Paceleyは述べる。

CS5361は最高のアナログ性能(ダイナミック・レンジ:114dB、HD+N:105dB)とサウンド品質を達成し、同じ価格帯で高い性能を実現できるように設計されている。分解能24ビットと、サンプリング周波数192kHzまでのサポートを達成しており、DVDオーディオのような次世代オーディオ・フォーマットとの互換性を実現する。最高のコスト・パフォーマンスが望まれる量産向けのプロフェッショナル用と民生用アプリケーションにとって理想的なソリューションだ。

両製品の対象分野は、DVDオーディオ対応AVR、DVDレコーダー、CDレコーダー、デジタル・ミキシング・コンソール、デジタル・マルチトラック・レコーダー、デジタル特殊効果プロセッサー、自動車搭載オーディオ・システムなどが挙げられる。

CS5351は、分解能24ビット、サンプリング周波数192kHz、108dBのダイナミックレンジ、THD+N 100dBのサポートを特長とし、価格重視の用途にとって理想的なソリューション。CS5351とCS5361は同じフットプリントを共用し、CS5351がシングルエンド入力アーキテクチャであるのに対し、CS5361では完全差動入力方式を採用した点が唯一の相違点となっている。

ピン互換の実現により市場投入期間の短縮化、簡単なアップグレード方法も用意されており、製造メーカーにとっては製品の価格帯やサウンド品質を差別化することで、製品ラインアップの拡充が容易になる。

CS5361とCS5351は、アドバンスド・ダイナミック・エレメント・マッチングによる独自のマルチビットΔΣアーキテクチャをベースにしている。デジタル・オーディオ・システムに対して、最も機能を完備した高性能のアナログ/デジタル変換機能を備え、性能、価格ともに競争力のあるソリューションを提供する。

価格および出荷状況だが、CS5361とCS5351は現在サンプル出荷中で、10,000個以上出荷時の単価がそれぞれ4.95米ドルと3.95米ドルの設定になっている。また両製品とも24ピンSOICパッケージで供給され、ピン互換が可能である。(AVレビュー編集部)

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