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NEC、世界最小クラスの消費電力を実現したMPEG4 AVエンコーダ/デコーダLSI

公開日 2002/05/08 18:01
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「μPD77214」
●日本電気(株)はデジタルビデオカメラ(DVC)やDVDなどをはじめとするネットワーク対応ポータブルAV機器向けに、世界最小クラスの消費電力を実現したDSPベースのMPEG4 AVエンコーダ/デコーダLSI「μPD77214」を開発し、8月からのサンプル出荷開始を発表した。

本製品では先端の0.13μmプロセスの採用により、約7mW(176×144画素(QCIF)、15フレーム/秒の画像データのデコード処理時、DSPコアのみ)という世界最小クラスの消費電力を実現した。最大で162MHzという高速動作も可能である。内蔵のソフトウェアにより、1チップでビデオ信号(MPEG4 Video)およびオーディオ信号(MPEG2 AAC)の同時エンコード/デコード処理ができる。その他、アナログビデオ信号処理のための外付けAD/DAコンバータとの接続を容易にするITU-R Rec Bt601/656に準拠したデジタル・ビデオ信号インタフェースを搭載し、フレームメモリに従来のSRAMに加えてシンクロナスDRAMを使用可能とし、システムコストを低減するなどの特長を併せ持つ。

本製品の価格は1,000円。同社では11月以降、本製品の月産10万個以上の生産規模による、拡大する様々なネットワークAV機器への搭載を見込んでいる。
(Phile-web編集部)

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