HOME > ニュース > ■■山之内 正のCESレポートFromラスベガス■■<6>意気あがるSACD陣営

■■山之内 正のCESレポートFromラスベガス■■<6>意気あがるSACD陣営

2002/01/09
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
<左>SACDのメリットを賞賛するタワーレコード創設者のラッセル・ソロモン氏 <右>発売済みタイトルと各社のハードウェアを一堂に会したSACDパビリオン
●8日、2002年のCES開幕直後、ソニー、フィリップスなどSACDグループは、現状の市場動向と今後の基本方針を説明するプレスコンファレンスを開催した。
 
ソニー、フィリップス両社幹部のほか、ユニバーサルミュージック、米国SMEの各CEO、タワーレコード創設者のR・ソロモンの各氏がそれぞれコメントを発表し、アキュフェーズ、ヤマハ、オンキョー、リンなどハードウェアメーカーの代表が7社同席し、盛大に行われた。
 
今後発売するプレーヤーをすべてマルチチャンネル対応にすること、既存の録音のSACD化も含めて、ソフトウェアメーカー各社がSACDを積極的にサポートするという宣言の後、試聴が行われた。
 
昨秋、ユニバーサルグループがSACDに参入することを発表して以来、DVDオーディオに対するSACDの優位を印象付けるニュースが続いているが、今回のCESでのイベントも、その最新動向を裏付ける結果となった。現在、ソフトを発売しているレーベルは40以上、タイトル数は600枚を超えている。新録音もマルチチャンネルを中心に順調に進んでいるという。新録音の80%がマルチチャンネルになるという見通しも明らかにしたが、今回の試聴はロックを含むマルチチャンネルのポピュラー系ソースが中心。派手な効果はあったが、筆者の耳には1963年のマディ・ウォーターズのSACD(ステレオ)が鮮烈な印象を残した。(オーディオビジュアル評論家 山之内 正)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE