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シーラス・ロジックが家庭向け無線ネットワーキング・ソリューションを発表

2001/11/08
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発表会にて解説を行うケビン・ダロカ氏
●シーラス・ロジックの無線ネットワーキング部門は、Bodega(ボデガ)無線LAN製品シリーズを発表した。シーラス・ロジックの無線ネットワーキング部門は、同社が先に買収したShare Wave社が前身となっている部門で、もとShare Wave社のケビン・ダロカ氏がセールス担当副社長に就任している。

Bodegaプラットフォームは、コンシューマー向け家庭内ワイヤレス・ネットワーキングでの新しいベンチマークである。新しいWhitecap2技術を採用するとともに、家庭内/SOHO向けに最適なWi-Fi(802.11b)ソリューションを有する。

これは、シーラス・ロジックがめざす「見る」「聞く」「つなぐ」そして「楽しむ」デジタル・エンターテインメントの分野において、無線ネットワークにより家庭内デジタルエンターテインメントの接続部分を強化するものである。マルチメディア/ブロードバンド・コンテンツを家庭内の各部屋や、PCおよび非PC端末での共有を、使いやすく、またコードレス電話や電子レンジなどによる干渉をふせいで実現させる画期的なものだ。

本日、東京千代田区のシーラス・ロジック株式会社において催された発表会には、本社より来日したケビン・ダロカ氏が出席。本システムについての解説を自ら行うとともに、本システムによるデモンストレーションを披露した。

デモンストレーションでは、家庭用無線LANプラットフォームであるBodegaと、ビジネス仕様のWi-Fi(802.11b)プラットフォームが用意され、それぞれDVD映像の転送をMPEG2、MPEG1で行った。後者のプラットフォームでは映像、音声ともにコマ切れ状態での転送となってしまうMPEG2も、前者ではスムーズに転送される。MPEG1の映像や音声は後者でもほぼ支障なく転送されるものの、他のファイルを同時に転送し始めるとたちまちコマ切れ状態になる。しかし前者での転送では、その状態でも遜色はなかった。これは、Bodegaが、メールやインターネットを行うだけでなく、家庭内のデジタルエンターテインメントコンテンツを享受するために開発されたものだからなのだ、とダロカ氏は説明する。

Bodegaは、伝送距離200フィート(約70m)(※MPEG2フルバンド転送では150フィート程度となる)をクリア、壁や天井など6枚分をスルーできるという。家庭やビル内の階層を隔てても、また家どうし、ビルどうしでのデータ転送も可能だ。日本国内の大手メーカーとも、本システム上の製品開発において良好な関係を築いているとのこと。家庭内でワイヤレス・デジタルエンターテインメントを本格的に楽しめる日は近い。(Phile-web編集部)

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