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《山之内 正のベルリンショーレポート12》レポート最終回:変ぼうをとげたポツダム広場の巨大なシアター

公開日 2001/09/07 14:50
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左:ソニーセンター内のシネマコンプレックス 右:ダイムラークライスラー・アリアールのアイマックスシアター
●10年前までベルリン中心部にぽっかり空いた広大な空き地だったポツダム広場が、すっかり変貌を遂げた。いまは市内随一のショッピングとエンタテインメントの拠点となり、昼夜を問わずたくさんの市民が集まっている。大規模な工事はいまも進行中で、駅の設備をはじめ、これからさらに拡大する予定だ。
 
ポツダム広場には、ダイムラークライスラー・アリアールとソニーセンターという2つの中心があり、前者にはベルリン最大規模のアーケード、後者には巨大なテント型の空間があり、どちらもショッピングと映画館などの施設がひしめいている。どちらもガラスを大胆に利用した明るい空間が特徴で、開放的な雰囲気が心地よい。ソニーセンター内に開館したフィルムミュージアムも訪れる価値がある。
 
映画館は一般上映館のほかに2つのアイマックスシアターがあり、特にアーケード街のシアターは、21×27mというドイツ最大のスクリーンと、面積1000m2という巨大なドーム状スクリーンに上映するKuppelシアターを同じ空間に実現していることが特徴。映像に包み込まれる2Dシアターと立体視の3Dシアターは、約6分間で上映環境が相互に変換する仕組みになっている。このアイマックスシアターは、画面のスケールはもちろんだが、音の良さが印象的だった。
 
ソニーセンターの隣にはベルリンフィルハーモニーの本拠地フィルハーモニーがあるが、その隣にはかつて東西に分かれていた絵画作品を一堂に会した絵画館が新たに完成し、ポツダム広場中心はベルリンの文化センターとしても機能している。ベルリンを訪れる機会があったら、ぜひ出かけてみたい。(山之内 正)

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