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【Q&A全問掲載】松下/ライカ提携、どんな製品が登場するのか?

公開日 2001/07/24 16:41
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<左>松下電器AVC社社長、戸田一雄氏 <右>ライカ社社長、ハンス・ピーター コーン氏
●別記事でお伝えしたとおり、松下電器産業(株)とライカカメラ社が、デジタルスチルカメラ分野で提携することで基本合意した。

本日東京都内で開催された記者発表会の席上で飛び出た、質疑応答の全問・全答を掲載しよう。なお、回答の文末の(松)は松下電器産業が、(ラ)はライカカメラ社がそれぞれ質問に答えたことを示している。

■Q:松下電器産業の、シェアの目標数値は?
■A:2003年に世界シェア10%を目指している。(松)

■Q:日本国内でも「LEICA」ブランド製品は販売するのか?
■A:全世界で両ブランドの製品を販売する予定なので、当然日本国内でもLEICAブランド製品を販売することになる。そのため、両ブランドの製品は多少デザインが異なるはずだ。(松)

■Q:ライカの伝統であるMマウントやRマウントに対応した製品を作る計画は?
■A:レンズ交換式の製品も考えているが、別のマウント方式になるだろう。これについては現在調査・研究を行っている。(ラ)

■Q:いままでパナソニックブランドのデジタルスチルカメラを開発していた松下寿電子工業の扱いは?
■A:デジタルスチルカメラの開発体制は再編成した。事業主体は松下電器産業(株)のAVC社だ。松下寿をはじめとして、日本ビクターなど他の関連企業もも商品開発を行う。(松)

■Q:前回、松下電器がデジカメを手がけていた時は、何故失敗したのか?
■A:たくさん理由はあるが、エレクトロニクスという側面でのみカメラを捉えていたのが一番大きな原因だろう。(松)

■Q:今後松下電器が販売するデジカメは、すべてLEICAとの共同開発になるのか?
■A:現在のデジカメ市場は、ローエンドからハイエンドまで非常に多岐に渡っている。たとえばトイデジカメに近いクラスのものまで、LEICAと共同で作ることはない。(松)

■Q:「ライカ社認定レンズ」の「認定」とはどういうことか?名前だけを貸すという意味なのか?
■A:基本的にレンズは日本国内で生産するが、ライカ社の役割は単に「認める」ということだけではなく、開発の段階からライカの色々な意見が反映される。(松)/まさに「共同開発」と考えてほしい。高品質の製品を大量に作るのは日本の方が優れているので、生産は日本で行うが。(ラ)

■Q:富士写真フイルムとライカの関係はどうなるのか?
■A:フジからは3モデルのOEM供給を受けたが、これは「勉強期間」だったと考えている。販売量はフジ95:ライカ5程度で、これでは未来はない。共同でやっていけるパートナーを真剣に探し出し、今回の提携に至った。(ラ)

■Q:松下電器 半導体社でCCDも開発すると言うことだが、ここにもライカの意見が採り入れられるのか?
■A:CCDが重要なデバイスであることはもちろんなので、自社で既に新しいCCDの開発を行っている。ライカとの話し合いも増えてくるだろう。(松)

■Q:デジカメの生産はどこで行うのか?
■A:当面は松下寿電子工業の拠点で行う。将来はまだ未定だ。(松)

■Q:松下が狙うシェア10%とは、松下だけの数字か、ライカと合わせた数字か。
■A:松下だけで10%を狙う。(松)

■Q:製品は秋以降の発売ということだが、何品目をいつ頃発売するのか?
■A:3機種の発売を考えている。9月はじめに新製品の発表を行う。(松)

■Q:松下寿が製造したデジカメの総販売台数は?
■A:25,000台である。(松)

(Phile-web編集部)

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