HOME > ニュース > 高画質&低消費電力MPEG2エンコーダ 2チップセットを開発

高画質&低消費電力MPEG2エンコーダ 2チップセットを開発

公開日 2001/06/29 18:28
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
MN673794と MN85571AC
●松下電器産業(株)は、DVDレコーダーやハードディスクレコーダーなどのデジタルAV録画機器の高画質長時間記録化と低消費電力化に貢献する、デジタル変換LSIとAVエンコーダLSIで構成される新たなMPEG2エンコーダ 2チップセットを開発した。

低ビットレートでの高画質化と2チップ化により、DVD−RAMやハードディスク等の蓄積メディアへの長時間記録と、大幅なシステムの合理化が可能となるため、ポストVTRとしてのデジタルAV録画機器の本格的な普及を加速する。

DVD−RAMなどの限られた容量の蓄積メディアにできるだけ高い画質で、長時間の記録を行うことが求められているが、今回、高画質信号処理技術の導入により、比較的低いビットレートで高い画質の映像を記録することが可能となり、結果的に両面9.4GBのDVD−RAMディスクに最長約12時間の長時間録画を実現した。
従来、当社のDVDレコーダーのMPEG2エンコーダチップセットは、1)デジタル変換LSI、2)ビデオエンコードLSI、3)オーディオエンコードLSI、4)システムエンコードLSI、5)画像前処理LSI、6)エンコーダ制御マイコンの6LSIで構成されていた。今回、2)から6)の5個のLSIを1つのAVエンコーダLSIに集積することに成功し、デジタル変換LSIとあわせて、2LSI構成となった。また、消費電力も従来の合計7Wから、2Wへと大幅に削減することがでた。
従来、デジタル変換LSIは、NTSCとPALそれぞれに専用で異なったクロックを必要としていた。従って、グローバル展開を行うには、クロックの変更や方式毎にプリント基板を製作する必要があった。今回、AVエンコーダLSIと共通の27MHz単一固定クロックでNTSCとPALの両方式に対応可能なデジタル変換LSIを開発したことにより、クロック変更が不要かつ両方式とも共通基板でのグローバル展開を実現した。

サンプル出荷開始は2001年7月、サンプル価格各6,000円を予定している。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE