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「松下・日立 戦略的提携」記者会見の質疑応答のすべて (3)

公開日 2001/05/23 20:41
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●松下電器産業(株)と(株)日立製作所が、広範囲な事業提携締結に合意したことを発表した。以下は、ホテル・オークラで行われた記者会見での質疑応答のすべてである。(庄山)は、日立製作所の庄山社長、(中村)は松下電器産業の中村社長の略。つづいてQ11〜Q15までを掲載する。(Phile-web編集部)

Q11 中村社長は就任以来、ご発言にソニーをライバル視されていますが、IC分野での日立との提携は、ソニーに対抗する意味を含んでいるのでしょうか。
また、日立さんとは家電リサイクル網が別ですが、提携によって一緒になることはあるのでしょうか。

(中村) 私は一度もソニーさんをライバルといったことはございません。ソニーはチャンピオンなのであって、私どもはチャレンジャーなのです(笑)。
リサイクル技術に関しては、当然、提携の中でやっていきますが、リサイクル網のチーム再編というような将来のことにはコメントできません。

(庄山) リサイクルや環境対応は、国民をあげてやっていくもの。だから、リサイクルにおけるチームAだの、Bだのというのは実質的には何の関係もないと思います。

Q12 提携によって生まれる2003年時点での製品にIPv6は入っていくのか?

(櫛木/松下担当) ECHONETにおいてエネルギーを先に検討します。そして当然、IPv4も時期的には考えているでしょう。

Q13 ホームネットワーク分野の提携というが、テレビなどのAV機器もゆくゆくはホームネットワークに含まれていくと思いますが、そのへんは?

(櫛木/松下担当) ECHONETに参加している97社で動いていることをまず固めていきます。その先にAV系は可能性があると思います。

Q14 今回の提携は国内だけなのか、海外にも影響していくのか?

(中村) 環境やネットワーク技術は、当然、グローバルな問題であります。国内外に関係なく提携していきます。

(庄山) たとえば部品調達においても、国内外に関係なく、事業・製品すべてに横断的な共通調達になっていきます。

Q15 DVD-RAMの例を出すまでもなく、すでにデジタルAV製品の多くが協業関係にあるのではないでしょうか?
またIPv6は総務省が予算80億円で研究開発をしていきますが、その部分でも提携が関係するのでしょうか?

(中村) デジタルAVは提携の視野に入れています。半導体についても同様です。

(櫛木/松下担当) IPv6の提携については特に決めていません。ただ両社とも独自に研究開発は進めていますから、総務省との研究も含めて、これから先はわかりません。

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