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録音用MDがオーディオメディアの主役に

公開日 2001/05/05 13:14
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●社団法人 日本記録メディア工業会(会長 出井伸之)は、昨年12月に発表した記録メディア製品の世界需要予測のうち、平成12年度の国内需要予測(推定実績)の実績の検証を行った。

 オーディオカセットテープは予測を700万枚下回る前年比21%減の15700万巻の実績となった。録音用ミニディスクも予測を700万枚下回ったが、16100万枚で前年比16%増の二ケタ成長を遂げた。これにより国内では録音用MDがオーディオカセットテープの需要規模を上回り、オーディオメディアの主役に踊り出た。

 フルカセットビデオテープは前年実績は下回ったものの、予測を600万巻も上回る30000万巻の実績となった。成熟市場にあっても、代替メディアと期待されるD−VHS、記録型DVD市場の立ち上がりが鈍いことから、予想以上の安定需要が続いている。

 ムービー用カセットテープ(Cカセ+8ミリ+ミニDVカセット)は予測通り前年比2%増の4400万巻の実績となった。ミニDVカセット需要は堅調だが、アナログテープであるCカセット、8ミリの需要減が大きく影響している。

 フロッピーディスクは予測をさらに下回る前年比22%減の20600万枚の実績となった。CD−ROMの台頭によるFDソフト需要の減少、CD−Rなど代替メディアの需要拡大が減少基調の大きな要因となっている。

 3.5型MOは前年比5%増の26,930千枚、需要は伸びたが予測より少ない実績となった。新たな傾向として640MBが230MBに代わって主役となりつつあり、また個人向けにMOドライブの需要の拡がりが見られ今後に期待がかかる。5.25型MOは前年比9%減の290千枚で、HDのRAIDといった競合メディアの登場もあり縮小傾向が続く。

 データ用CD−Rは前年比95%増の21600万枚と予測通りの実績となった。昨年世界的な供給過剰から大幅な生産調整を強いられそのマイナスイメージの影響が心配されたが、パソコンへのドライブの標準搭載の浸透、メディアの低価格から需要は好調に推移。傾向としては700MBの需要が順調に伸びており、30%近い構成比を占めた。 (Senka21編集部)

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