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ソニー、使用環境に応じて好みの映像を創造できる"DRC−MF V1"技術を開発

2001/04/10
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●ソニーは、1998年に開発した"DRC−MF" (デジタル・リアリティー・クリエーション:マルチ・メディアファンクション) 技術を発展させ、 映像入力信号や映像表示デバイスなどの使用環境に応じてユーザー自身が画質(精細度やノイズ抑制)をコントロールし、好みの映像を創造することができる "DRC−MF V1"(デジタル・リアリティー・クリエーション:マルチ・メディアファンクション ブイワン)技術を開発した。

近年、テレビ放送に加え、DVDやデジタルビデオなど様々な映像入力信号を楽しむ機会が増えている。また、映像表示についてはブラウン管やプロジェクター、液晶など多くのデバイスが採用されている。こうした状況の下、通常のテレビ放送やビデオ映像をより高精細に視聴できる"Digital Reality Creation"技術(1997年開発)や"DRC −MF"技術に加え、映像入力信号や映像表示デバイスの多様な組み合わせの中で、ユーザー自身が視聴する上での最適な映像を創造する技術が必要であるとソニーは考えている。
 
従来の"DRC−MF"技術は、独自のアーキテクチャにより、信号処理に応じてLSIの内部構成を変えることで「DRC4倍密TV信号」「DRCプログレッシブTV信号」の2種類の映像の創造を可能とした。今回の"DRC−MF V1"技術では、LSIの内部構成の 変化が"DRC−MF"技術では2種類であったものを、新たに開発したアーキテクチャにより 柔軟に内部構成を変化させることが可能となった。これにより、使用環境に応じてユーザー自身が"DRC-MF"の映像をより高精細にしたり、またノイズのある素材のノイズを抑制してすっきりさせるなど、 好みにより映像の創造を自由に行なうことができるもの。

本技術は、別ページで紹介している家庭用テレビ WEGA"DZシリーズ"『KV-36DZ950』『KV-32DZ950』より採用されている。(Phile-web編集部)

【これまでの関連技術について】
1)"DRC" (デジタル・リアリティー・クリエーション)技術:
97年5月に開発、同年7月発売のWEGA(べガ)シリーズ(KW-32HDF9)より搭載。従来の画像倍密化技術である動き適応線形補間方式とは全く異なる考え方に基づき、標準TV信号から高精細TV信号への直接マッピング処理で信号の創造を行なう技術。
2)"DRC−MF"(デジタル・リアリティー・クリエーション:マルチ・ファンクション)技術:
98年8月に開発、同年10月発売のWEGA(べガ)"DRシリーズ"(KV-36DR9)より搭載。マルチファンクションLSIという考え方に基づき、信号処理に応じてLSIの内部構成が変わるアーキテクチャにより、高精細な「DRC4倍密TV信号」と、動画像での動きの表現力に優れた高画質な「DRCプログレッシブTV信号」の切替えを実現。

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