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【Q&A全問掲載】音楽配信の新しい方式“SDAIR”とは?

公開日 2001/03/26 18:36
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●本日、東京・日比谷の某所にて、音楽配信の新しい方式“SDAIR(エスデェア)”の説明会が開催された。無線網を使ってSDメモリーカードにコンテンツデータを送信する、この新しい技術について、説明会会場での質疑応答も交えて説明しよう。

SDAIRの対応メモリーカードはSDメモリーカード。切手サイズで大容量・高速伝送を実現した、将来有望なフォーマットだ。データ方式はBSデジタルでも使用されているAACを採用。低ビットレート時でも高音質を保持する方式だ。そして著作権保護技術には、IBMが開発したEMMSと、インテル・IBM・松下・東芝にて策定されたCPRM(CONTENTS PROTECTION FOR RECORDABLE MEDIA)を採用している。

三洋や京セラ製のfeelH"端末では、コーデックにMP3、メモリーカードにはMMCを採用していた。この場合でも、配信技術「UDAC-MB」により著作権は保護されるが、今後のメモリーカードの大容量化や規格統一のことを考えると、MP3/MMCにはやや不安が残る。このSDAIRによって、より高い信頼性を確保したシステムや、高いポテンシャルを秘めたSDメモリーカードを、コンテンツ配信に利用できるというわけだ。

それでは、本日の発表会の質疑応答をお伝えしよう。

■Q:SDAIRという名称の由来は?
■A:SDメモリーカードの「SD」に、無線をイメージさせる「AIR」をくっつけた。

■Q:SDAIRの仕様や規格の中で、無線網特有の部分はあるか?
■A:インターネット網では、暗号化技術にSSLを使用することが多いが、これは携帯電話機には、ハード的な負荷が多くかかる。そこでSDAIRでは、携帯電話機クラスの端末にも負担がかからず、なおかつ暗号強度も高い、新たな暗号技術を開発・採用した。

■Q:その新しい暗号技術の強度は、SSLでいうと何ビットクラスか?
■A:具体的に何ビットと言い表すことは難しいが、「強い」ということは言えるはずだ。

■Q:いままで「Sound Market」で使用していたコーデックであるMP3と比較し、ダウンロード時間や1曲あたりの価格は変わるか?
■A:曲のエンコードビットレートやPHS回線網のビットレートが変わらないので、ダウンロード時間は変わらない。価格についてはコンテンツホルダーが決めることだが、恐らく変わらないのではないか。

■Q:feelH"端末の中で、「Sound Market」を契約している端末は何割くらいあるか?
■A:5%程度だ。

(Phile-web編集部)

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