HOME > ニュース > <Q&A全問掲載>オリンパスのデジカメはこれからどうなる?

<Q&A全問掲載>オリンパスのデジカメはこれからどうなる?

公開日 2001/03/21 16:18
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
質問に答える同社DI事業部推進部長 小島佑介氏
●本日行われたオリンパス「CAMEDIA C-700 Ultra Zoom」発表会の質疑応答では、今後の同社の方向性を示す興味深い発言をいくつも聞くことができた。ここに質問と回答の全問を掲載する。

■Q:CAMEDIA C700-Ultra Zoomに手ブレ補正が入っていない原因は? 
■A:コスト対策、小型・軽量化対策の2つの理由からだ。オリンパスが長年培ってきたプログラムAEで画を調整することで、ほとんどの場面で手ブレ補正と同程度の画質を確保できるはずだ。

■Q:C700のワイド側は、従来通りのプログラムなのか?
■A:その通りだ。

■Q:デジカメの平均単価の下落へはどうやって対応するのか?
■A:オリンパスとしては、ただ安いだけのデジカメを作る気はない。あくまで画質にこだわっていかないとズルズルと価格が下がり、電卓産業と同じように荒廃する。また、デジカメ本体だけではなく、プリンターなど周辺機器の訴求も積極的に行っていく。

■Q:前モデルC-2100 Ultra Zoomは原色フィルターだったが、C700は?
■A:今回は小型モデルなので補色フィルターを選択した。ただし色の再現性において、ほとんど遜色はないと考えている。C1には原色フィルターを搭載しており、モデルごとに一番適したタイプを選択していく考えだ。

■Q:写真を頻繁に撮る人には、デジカメのレリーズタイムラグが気になるという意見が多い。オリンパスの考えは?
■A:確かにレリーズタイムラグはデジカメの宿命的な課題だ。ただ「E-100RS」では構えた時から画像をバッファーにため込み、シャッターチャンスを逃しても時間を遡って撮影できるなど、デジカメは使いようによっては銀塩の及びもつかない性能を発揮することも知ってもらいたい。レリーズタイムラグ自体は、銀塩のコンパクトカメラレベルには近づけられると思うし、そうなるように努力したい。

■Q:今後の小型・軽量化の方向性は?
■A:画質を損なわない程度に小さくしていく。ただ小さいだけならいくらでも実現できるが、今後は価格面での訴求も同時に行わなければならないだろう。

■Q:本格モデルにレンズ交換機能は搭載しないのか?
■A:まったく新しいコンセプトで挑戦したい。10倍ズームレンズでほとんどの人を満足させることができるとは思うが、プロの写真家やマニアを満足させるには、やはりレンズ交換機能は必要だろう。

■Q:iDメディアを搭載したデジカメの発売は?
■A:サンヨーと同時期に発売しようと考えていたが、正直に言って開発が遅れた。もっと小さくしたいという意向を持っており、第二世代のiDドライブで小型化に挑戦し、発売したい。

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク