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IRI・NEC・松下がブロードバンドインターネット事業の企画会社を設立

2000/11/07
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●株式会社インターネット総合研究所(以下IRI)、日本電気株式会社(以下NEC)、および松下電器産業株式会社(以下松下)は、ブロードバンドインターネット事業の企画会社「株式会社ブロードバンド・エクスチェンジ(略称BBX)」を、合弁で設立することで基本合意に達した。
 
新会社は、ブロードバンド時代の新たな情報流通モデルを構築することを目的とし、アクセス回線、データセンター、動画像コンテンツ等を各々提供する事業者が、コンテンツの発信元から家庭まで一貫したブロードバンドのサービスをワンストップで構築できる、低コストで効率的な相互接続ネットワークの提供を実現していく。

従来のインターネットは、メール、Web等のデータ量の比較的小さなデータ伝送が中心であった。近年、CATV、ADSL、光ファイバー等、ブロードバンドのアクセス回線が急速に普及しはじめたものの、インターネットへの接続回線の細さがネックとなり動画像等のコンテンツを各家庭まで安定して配信することが困難な状況となっている。

新会社は、ブロードバンドコンテンツを各家庭にまで安定して提供することを目的として、CATV等のアクセス回線事業者やiDC、ISP事業者にオープンで高品質かつ安価なネットワークの提供を目指す。さらに、地域性を生かした情報ネットワークの構築に協力し、より豊かで活力ある社会の創造にも貢献していく。

提供を予定するサービス内容は以下の通り。

・ ブロードバンドエクスチェンジサービス
CATV等のアクセス回線事業者やiDC、ISP事業者に対し、IPv6やIPマルチキャスト等の次世代技術に対応した広域IPネットワークによる相互接続サービスを提供

・ ブロードバンドインターネット事業支援サービス
ブロードバンドインターネットサービスを行うCATV等のアクセス回線事業者に対し、事業の構築・運用・管理を支援するサービスを提供

・ コンテンツ配信・管理プラットフォーム提供サービス
動画像等のブロードバンドコンテンツを提供する事業者に対し、コンテンツの配信や、認証・課金・その他のユーザー管理サービスを提供

新会社においては、IRIの大容量トラフィック交換技術、およびインターネット関連のインフラストラクチャー構築・運用ノウハウ、NECの高度なネットワーク・インフラストラクチャー構築技術・ノウハウ、松下の情報家電に関する技術・ノウハウ等、世界レベルの資産を活用し、ブロードバンド時代の到来を先取りした情報流通事業を目指す。

また、新会社は、IRIのiDC事業や創造型ASP事業、NECのBIGLOBE事業やソリューション事業、松下のHi-HO事業や映像・コンテンツサービス事業等との連携も検討していく。

IRIにとっては、創業当初から一環して目指してきた「ブロードバンド・サービス構想」を実現する非常に重要な位置付けにある。新会社は、そうしたIRIの呼びかけにNECと松下が応じる形で実現したもの。また国内・海外のサービスプロバイダー、情報通信事業者、情報端末メーカー等、様々な企業へ参加を広く呼びかけ、業界の共通基盤となることを目指す。(デジタルサウンド編集部)

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