松下電器 AVC社 戸田社長が語る「デジタルネットワーク戦略」

2000年09月13日
左は会場に展示されたヒューマンPC「人」。右は記者会見での戸田一雄社長
●本日、6月より松下電器産業(株)AVC社の社長に就任した戸田一雄氏が、社長就任後初となる記者会見において「AVC社デジタルネットワーク戦略」を語った。

入社以来16年余りをテクニクスの企画担当として過ごしたという戸田社長は、その後ナショナルブランドの家電を手掛け、久しぶりの帰還となったAVC社への印象を、こう語る。

「技術の革新、その変化の激しさに目を見張りつつも、革新の波にしっかりとのって成長していきたい。そしてそういう変化の中にあって、パナソニックの技術力の確かさを改めて実感した。このデジタルネットワーク時代に松下電器の総力が生かされている」

デジタルネットワーク時代のリーディングカンパニーとなるべく、その商品づくりに対して松下電器は次のような展開を図るという。

主張のある商品、価値ある商品の連打。
「匠の技」を発揮 。松下電器のもつ技術力をしっかりと「商品」にまとめていくということである。そして、自信作を「SERIES21」という形で展開していく。

A+V+CからA×V×C/Cへ。
オーディオ、ビデオ/テレビ、コンピューティング/コミュニケーションというジャンルの「かけ算」によるデジタルネットワーク時代の商品づくりを目指す。

そして、これらのことを踏まえたデジタルA×V×C/Cネットワークの、3つのコンセプトが掲げられた。
1.BSデジタルハイビジョンテレビを核とした「エンターテインメントネットワーク」
2.携帯電話を核とした「モバイルネットワーク」
3.ヒューマンPCを核とした「クリエイティブネットワーク」

中でも特に、ユーザー自身がクリエイトし発信するという新しい文化を生み出す「クリエイティブネットワーク」におけるプラットフォームであるヒューマンPCに重点をおき、「SERIES21」の第一弾製品として市場に送り込む。

このヒューマンPCは、「人 ヒト」と名付けられたAVノートパソコンである。世界初SDメモリーカードスロット搭載、標準I/F、ワイヤレスコムポート、iLINK端子2ポート、光デジタル出力など豊富な端子群を装備、高画質を実現する液晶AI技術採用、専用アンプと独立した小型高性能ウーハー搭載の高音質、などといった特徴が明らかにされたが、詳細は10月中旬のプレス発表を待たねばならない。発売は11月を予定しているとのことである。

「SERIES21」製品は、パナソニックブランドで年内にも10数機種が予定されている。21世紀に向けてのデジタルネットワーク戦略は、どんな形となって現れるのか。戸田社長の手腕が注目されるところである。尚、この記者会見の詳細については、「SENKA21」10月号をご覧ください。(デジタルサウンド編集部)