世界初、1080i/720p/480iの各信号を記録可能なマルチフォーマットVTR

2000年08月04日
AJ-HD3000
●松下電器産業(株)は、放送用HDデジタルVTR、「HDD5」シリーズの新製品として、世界で初めて1080i/720p/480iの信号に対応したHDD5マルチフォーマットレコーダーAJ-HD3000を2000年8月22日より発売する。

「HDD5」シリーズは、デジタルコンポーネントVTR「D5」を拡張し、HDTV放送用マスター映像の記録・編集・再生を可能にしたHDデジタルVTRフォーマットで、1996年より発売を開始した。現在ではHDTV番組制作の事実上の標準フォーマットとして世界中で使用されている。

AJ-HD3000はHD/SDの両方式を切り替えて使用できるので、それぞれの方式の素材やソフトを相互に利用することができる、BSデジタル放送時代に対応した、放送局スタジオ用のマスターVTRとなっている。

HD映像は1080i(1035i)および720pの記録が可能。フィールド周波数も59.94Hz/60Hzに切り替えての対応ができる。さらに現行NTSC方式(480i)の記録もでき、1台でHD/SD両方に対応できるマルチフォーマットデジタルVTRである。

HD(1080iまたは720p)モードでは、Y:74.25MHz、Pb/Pr:37.125MHzの4:2:2サンプリング、10ビットデジタル記録により、HDスタジオ規格の広帯域・高S/Nを実現するHD-D5方式VTR。フィールド内圧縮方式(圧縮比約1/4)により高い編集画質を保持する。SD(480i)モードでは非圧縮10ビット4:2:2記録のD-5方式。最高画質の現行TV映像の記録メディアだ。

また、有効ライン1080本方式と1035本方式の変換機能を標準装備。再生テープの方式にかかわらず、HD映像出力は1080本/1035本を切換選択できる。

オプションでHD/SDフォーマットコンバーターを内蔵可能。HD(1080i〈1035i〉/720p)素材を再生してSD(480i/480p)映像にダウンコンバート、SD素材を再生してHD映像にアップコンバート、どちらも1ユニットで可能。しかもHD出力とSD出力は並列処理されるため、HD/SDの同時送出などの用途にも対応できる。

16:9/4:3のアスペクト変換時には、レターボックス、サイドカット、スクイーズのほか14:9/13:9のモードも選べます。サイドカット時のパン機能も備え、映像表現に合わせた適切なアスペクト変換が可能である。

自動カラリメトリー変換機能により、HD/SD変換時の色味の違いを自動補正する(手動も可)。また、ゲインとセットアップの調整、輪郭強調機能の調整が可能、入力映像を調整しながらの出力が可能。

記録/再生処理回路の大規模LSI化やHD-SDIインターフェイス回路の小型化等により、従来モデル(AJ-HD2000)よりも、高さは1U低い5U、奥行きも130mm短い520mmと体積で約2/3への小型化を達成。また、消費電力も300Wと従来モデル約55%の省電力化も達成している。

フォーマットコンバーターもプラグイン方式のため、1ユニットで運用できます。19インチラックに5Uサイズで設置でき、小型中継車への搭載などにも十分対応する。

20ビット/48kHzの高音質デジタルオーディオを4チャンネル装備。マルチ言語展開に対応できる。入出力はSDI(シリアルデジタルインターフェイス)、AES/EBUデジタルオーディオ、アナログのそれぞれに4チャンネルを標準装備する。

シンプルで信頼性の高いHDシリアルデジタルインターフェイス(1.5Gbps/SMPTE292M)入出力を標準装備。他のデジタルHD機器と容易にインターフェイス。

そのほか、プリリードCTLヘッド搭載、可変速スロー・50倍速サーチ AT(Auto Tracking)ヘッド搭載、同時再生モニター付き編集機能装備、各種リモートIFに対応。

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  • ブランドPANASONIC
  • 型番AJ-HD3000
  • 発売日8月22日
  • 価格OPEN