【PR】Playback Designs、DSDへのこだわり
アンドレアス・コッチ×角田郁雄の特別対談を動画で公開!デジタル再生のカリスマ、最新シリーズ「エーデルワイス」を語る
デジタル再生の最先端を切り開くアメリカのオーディオブランドPlayback Designsより、新たに「エーデルワイス」シリーズが発表された。昨年のインターナショナルオーディオショウでもSACDプレーヤーのプロトタイプ「MPS-6」が公開されて、大きな話題を集めていた。
エーデルワイスシリーズは、現在のフラグシップである「Dreamシリーズ」の技術を踏襲しながらも、シャーシや電源などのコストを下げることで、多くのユーザーが求めやすい価格で提供できるように開発が進められた。
このエーデルワイスシリーズの詳細、そして改めてPlayback Designsというブランドの独自性はどこにあるのかを、角田郁雄氏がオンラインでインタビュー。角田氏はデジタル再生の黎明期からDSDを含むハイレゾ再生の重要性に着目、Playback Designsを設立当初から高く評価し、CEOのアンドレアス・コッチ氏とも親交を温めてきた旧知の仲である。
今回実施されたオンラインインタビューでは、DSDの歴史やブランドのデジタル再生、オーディオ製品開発に対する考え方など踏み込んだ内容が語られている。そのうち、コッチ氏のキャリアと最新のエーデルワイスシリーズについて、一部を抜粋した以下のテキストも併せて参照してほしい。
■アンドレアス・コッチ氏に質問 〜これまでのキャリアについて
角田 アンドレアス・コッチさんといえば、ソニーでのDSDの開発に始まり、EMMラボを経て、2007年にPlayback Designsを創業されました。これまでの経歴について、簡単に教えていただけますか?
コッチ 私は1990年代の半ば頃、ソニーで、フィリップスとともにDSDの開発に携わりました。私のメインの仕事は、DSDのレコーディング機材を開発し、そしてDSDとはなにか、どのような利点があるかを世界中の人々にデモンストレーションすることにありました。
ソニー時代は、18人のエンジニアとともに「SONOMA」というDSDのレコーディング機材を作っていました。このプロジェクトでは、特にADコンバーターとDAコンバーターに力を入れていました。その時は十分な専門知識がなかったので、EMMラボのエド・マイトナー氏と開発を進めていました。マイトナーがアナログのデザインを、私がデジタルのデザインを担当しました。「SONOMA」は世界で最初のマルチチャンネルDSDコンバーターで、すべてのパーツはディスクリートで構成されていました。
その後ソニーはSACDのプロジェクトをやめてしまったのですが、私は今まで学んだことを生かして新しいことをやりたいと思ったのです。なぜかというと、私はDSDが素晴らしいフォーマットであると確信していましたし、この規格をさらに推し進めたいと考えたからです。そして、Playback Designsという会社を興しました。2007年頃のことです。
私は優れたデジタル製品、例えばDAコンバーターや、SACDやCDプレーヤーを開発することに決めたのです。当時から一貫してアルゴリズムやソフトウェアの研究を行っています。
■最新のエーデルワイスシリーズのコンセプトは?
角田 最新の「エーデルワイス」シリーズについて教えて下さい。
コッチ Dreamシリーズは非常にハイエンドな製品でしたので、皆様にもっとお求めやすい価格の製品を作りたい、と考えて、エーデルワイスシリーズをスタートさせました。Playback Designsの最初のモデルは、「MPS-5」というCD/SACDプレーヤーでした。これも非常によいモデルでしたが、Dreamシリーズではさらにその上を狙ったのです。
ですが、MPS-5の後継機がほしい、という要望も数多くいただいていました。ですから、Dreamシリーズの技術を、筐体や電源などを変えて、もっとお求めやすい形で提供できないかと考えたのです。
製品の価格を下げても、性能はなるべく維持したいと考えました。特にDreamシリーズはシャーシの価格が高額になります。そこで、2014年に発売したDAコンバーター/アンプの「IPS-3」に立ち返り、このシャーシをさらにグレードアップすることにしたのです。
Dreamシリーズでは電源がデジタルとアナログにそれぞれ1つずつ、基板もデジタルとアナログで分離されていますが、エーデルワイスシリーズでは基板もひとつにまとめられています。しかし、デジタルとアナログ部を分離する新しい技術が投入されています。また、電源は1つですが、シールド技術もさらに改善されています。
エーデルワイスシリーズの開発はとてもとても大変なのです。求める性能を実現するために、少なくとも3つのプロトタイプを製作しなければなりません。
現在のエーデルワイスシリーズのラインナップとしては、CD/SACDプレーヤー「MPS-6」と、DAコンバーターの「MPD-6」、それにDAC/ドライブを持たないストリーマー「MPS-X」があります。そのほかにアンプの開発も進めていますが、これはまだエーデルワイスになるか、Dreamになるかちょっとわかりません。これからはアナログ製品にもより力を入れていきたいと考えています。
角田 「MPS-6」もまだプロトタイプを拝見しただけで、実際の音は試聴できていません。今後の製品ラインナップも含めて、音を聴けるのを非常に楽しみにしています。
(提供:ナスペック)
エーデルワイスシリーズは、現在のフラグシップである「Dreamシリーズ」の技術を踏襲しながらも、シャーシや電源などのコストを下げることで、多くのユーザーが求めやすい価格で提供できるように開発が進められた。
このエーデルワイスシリーズの詳細、そして改めてPlayback Designsというブランドの独自性はどこにあるのかを、角田郁雄氏がオンラインでインタビュー。角田氏はデジタル再生の黎明期からDSDを含むハイレゾ再生の重要性に着目、Playback Designsを設立当初から高く評価し、CEOのアンドレアス・コッチ氏とも親交を温めてきた旧知の仲である。
今回実施されたオンラインインタビューでは、DSDの歴史やブランドのデジタル再生、オーディオ製品開発に対する考え方など踏み込んだ内容が語られている。そのうち、コッチ氏のキャリアと最新のエーデルワイスシリーズについて、一部を抜粋した以下のテキストも併せて参照してほしい。
■アンドレアス・コッチ氏に質問 〜これまでのキャリアについて
角田 アンドレアス・コッチさんといえば、ソニーでのDSDの開発に始まり、EMMラボを経て、2007年にPlayback Designsを創業されました。これまでの経歴について、簡単に教えていただけますか?
コッチ 私は1990年代の半ば頃、ソニーで、フィリップスとともにDSDの開発に携わりました。私のメインの仕事は、DSDのレコーディング機材を開発し、そしてDSDとはなにか、どのような利点があるかを世界中の人々にデモンストレーションすることにありました。
ソニー時代は、18人のエンジニアとともに「SONOMA」というDSDのレコーディング機材を作っていました。このプロジェクトでは、特にADコンバーターとDAコンバーターに力を入れていました。その時は十分な専門知識がなかったので、EMMラボのエド・マイトナー氏と開発を進めていました。マイトナーがアナログのデザインを、私がデジタルのデザインを担当しました。「SONOMA」は世界で最初のマルチチャンネルDSDコンバーターで、すべてのパーツはディスクリートで構成されていました。
その後ソニーはSACDのプロジェクトをやめてしまったのですが、私は今まで学んだことを生かして新しいことをやりたいと思ったのです。なぜかというと、私はDSDが素晴らしいフォーマットであると確信していましたし、この規格をさらに推し進めたいと考えたからです。そして、Playback Designsという会社を興しました。2007年頃のことです。
私は優れたデジタル製品、例えばDAコンバーターや、SACDやCDプレーヤーを開発することに決めたのです。当時から一貫してアルゴリズムやソフトウェアの研究を行っています。
■最新のエーデルワイスシリーズのコンセプトは?
角田 最新の「エーデルワイス」シリーズについて教えて下さい。
コッチ Dreamシリーズは非常にハイエンドな製品でしたので、皆様にもっとお求めやすい価格の製品を作りたい、と考えて、エーデルワイスシリーズをスタートさせました。Playback Designsの最初のモデルは、「MPS-5」というCD/SACDプレーヤーでした。これも非常によいモデルでしたが、Dreamシリーズではさらにその上を狙ったのです。
ですが、MPS-5の後継機がほしい、という要望も数多くいただいていました。ですから、Dreamシリーズの技術を、筐体や電源などを変えて、もっとお求めやすい形で提供できないかと考えたのです。
製品の価格を下げても、性能はなるべく維持したいと考えました。特にDreamシリーズはシャーシの価格が高額になります。そこで、2014年に発売したDAコンバーター/アンプの「IPS-3」に立ち返り、このシャーシをさらにグレードアップすることにしたのです。
Dreamシリーズでは電源がデジタルとアナログにそれぞれ1つずつ、基板もデジタルとアナログで分離されていますが、エーデルワイスシリーズでは基板もひとつにまとめられています。しかし、デジタルとアナログ部を分離する新しい技術が投入されています。また、電源は1つですが、シールド技術もさらに改善されています。
エーデルワイスシリーズの開発はとてもとても大変なのです。求める性能を実現するために、少なくとも3つのプロトタイプを製作しなければなりません。
現在のエーデルワイスシリーズのラインナップとしては、CD/SACDプレーヤー「MPS-6」と、DAコンバーターの「MPD-6」、それにDAC/ドライブを持たないストリーマー「MPS-X」があります。そのほかにアンプの開発も進めていますが、これはまだエーデルワイスになるか、Dreamになるかちょっとわかりません。これからはアナログ製品にもより力を入れていきたいと考えています。
角田 「MPS-6」もまだプロトタイプを拝見しただけで、実際の音は試聴できていません。今後の製品ラインナップも含めて、音を聴けるのを非常に楽しみにしています。
(提供:ナスペック)