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【特別企画】

生活と音楽の関係。マランツMODEL 30シリーズのデザインを、インテリアコーディネーターと考える

公開日 2020/12/28 06:40 構成:編集部 小澤麻実
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インテリアや住まいのトレンドから考えるオーディオ機器の理想の姿

—— オーディオ機器が、家のなかに “音楽の入口”として存在することになると、インテリアとの調和もたいへん大切なポイントになってきます。ここからは大和ハウス工業の金指さんと玄さんにもお話しをうかがいたいと思います。

金指さんはインテリアコーディネーターとして、多くのお客様のニーズをもとに空間づくりをサポートしていらっしゃると思いますが、最近のインテリアのトレンドというのはどのようなものなのでしょうか?


金指:これまでは「ナチュラル」「シック」「エレガント」などのスタイルをいかに作り上げていくかがインテリアコーディネーターの仕事でしたが、ここ最近は“●●スタイル”という区分けが無くなってきて、住む人たちがいかに心地よく好きなモノに囲まれたオリジナル空間をつくるかが大事になってきていると感じます。

またこの1年は、コロナ禍による「STAY HOME」やテレワークなど生活スタイルが大きく変化し、家での過ごし方が改めて見直されました。暮らしを豊かにするため、インテリアへの関心がより高まったと感じます。

—— 大和ハウス工業さんは、音楽や映画を生活のなかに溶け込ませる「奏でる家」というプロダクトをお持ちですね。玄さんはそちらの開発を担当されていらっしゃいます。

玄:はい、「奏でる家」は、建物と一体設計した防音室です。防音室というと狭くて小さい閉鎖的な箱というイメージがあると思います。もちろんある一定の音響性能を実現しようとするとそうならざるを得ない部分もあるのですが、当社はできるだけ開放的で、日常にすっと馴染むような空間のなかで、いかに快適に音楽を楽しんでいただくか、ということを住宅メーカーとして提案しています。

ですからたとえば吹き抜けや大きな窓のある防音空間も実現可能です。生活のなかの決まった場所に、MODEL 30シリーズのような “音楽の入口”を設けていただきやすくなると思います。

ご自宅に「オーディオやホームシアターを楽しめる空間をつくりたい。こんな部屋・こんな音にしたい」というこだわりを、どうすれば実現できるのかと不安に思われるお客様は多いです。大和ハウス工業の「奏でる家」は全国約80箇所に展示場があり、実際に体験してみていただくことも可能です。


MODEL 30シリーズは「空間のなかにひとつ置いただけで絵になる」

—— MODEL 30シリーズのデザインについて、どのようにお感じになりましたか?


玄:実は個人的にもマランツ製品ユーザーです(笑)。一言で言うと、モンスターマシンなのに非常にデザインが洗練されていますね。住宅に入れることを考えると気になるのが機器の奥行きですが、それも非常に小さく、他の機器とのバランスも取りやすいと思いました。

そしてフロントパネルの「螺旋」。オーディオ機器は薄暗い専用室で見ることが多かったと思いますが、MODEL 30シリーズは明るい部屋に置いて、太陽の光と音を楽しんでもらえるような製品であるという印象を受けました。

金指:私は、曲線的なフォルムがとても綺麗で柔らかい印象を受けました。今までオーディオが趣味のお客様を担当させていただいたことがありますが、どうしても大きなスピーカーとしっかりとした重量のアンプというケースが多く、どのようにコーディネートしていくか悩ましい部分でした。でも今回のMODEL 30シリーズを部屋に入れたいと言われたら、どんな空間でも合わせやすいですねとお伝えできると思います。

ディテールについても、フロント部分のシャープさなど、デザインされた方の唯一無二のこだわりを感じます。様々な方から見て格好良さが伝わるのではないでしょうか。

家具でも「イームズチェア」や「Yチェア」など、長年変わらず愛されているものは、機能性も見た目もバランスがとても良いものが多いです。そういった家具は、空間のなかにひとつ置いてあるだけで絵になりますから、あとは自分が好きなものを入れていけば表現したい空間が完成します。MODEL 30シリーズにも、それと通じるものを感じました。

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