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【Suara インタビュー】ハイレゾ/SACDで発売の最新作『声』に込めた想い

岩井 喬

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2015年10月16日
10月14日、Suaraさんの6枚目となるアルバム『声』がハイブリッドSACDおよび、2.8MHz・DSD&96kHz/24bit・PCMハイレゾ音源としてリリースされた。前作から4年のインターバルを経た待望の新作について、どのような思いでレコーディングにあたったのか。Suaraさん本人に詳細を伺う機会を得ることができた。

Suaraさん

9月発売で本作にも収録されている「ヌエドリ」がOP曲となっているアクアプラスのPS3、PS4、PS Vita用ゲーム『うたわれるもの 偽りの仮面』の販売好調といい、放映が始まったばかりのTVアニメ版も期待値が高い。今回のインタビューでは最新アルバム『声』についてと、11月4日発売となるTVアニメ『うたわれるもの 偽りの仮面』主題歌シングル「不安定な神様」の歌に込められた思いについても合わせて伺った。

(c) うたわれるもの偽りの仮面製作委員会

−今回のアルバムは肩の力が抜けた、自然で伸びやかな歌い方が印象に残りました。収録曲のバラエティも豊かですね。

Suara ありがとうございます。曲の振り幅はロック調のものでも振り切っていたり、バラードも今までと一味違ったアプローチをしていることが良い方向に働いているのではないかと。それに、“この曲はこう歌えていたらいいな”というイメージに実際の歌い方を近づけていく時間も短くなってきたと思います。以前は“挑戦するぞ”と意気込みを持って、自分の中にない引き出しを作っていくというイメージで歌っていて、自分のものにするまでのプロセスに時間がかかっていた曲もありました。今は引き出しも増えて、背伸びをせずいろんな曲調に応じて引っ張り出せるようになってきました。歌の表情をプラスするための要素も織り込みつつという感じです。そういう意味で、気持ちにも余裕ができてきているのかもしれませんね。このアルバムも全体でSuaraらしさが出せていると思います。

最新作『声』初回限定盤ジャケット

−『声』というアルバムタイトルの由来についても教えてください。

Suara アルバム制作のなかで精神的な面での原点回帰というところが今回の一つのテーマでした。Suara=(インドネシア語で)声という意味を持っていますが、デビュー当時思い描いていた、“私の声を一人でもより多くの人に知ってもらい、そして聞いてほしい”という原点での思いをもう一度ここでしっかり持って、またこれから先、そうした思いで歌を皆さんに届けていきたいと感じたんですね。

そういう意味ではセルフタイトルとも言える“声”を選ぶことは、究極の選択でもあります。これから先“声”をタイトルにする機会があるかもしれないし、今このタイミングで使ってしまっていいのかと迷ったりもしたのですが、『声』はデビューから10周年を迎えて、ベストアルバムを経ての初めてのオリジナルアルバムでもあり、それくらいの意気込みを持って作るアルバムだったので、今回はその究極の選択肢を選ぶことにしました。バラエティ豊かな楽曲の面白さも聴きどころですが、歌声が色々な表情を見せ、移り変わるという面白さを楽しめるように取り組んだので、そうした面からもベストなタイトル名だと思いましたね。

−今回のアルバムのハイライトとなる点について触れていきたいと思います。まず一つ目、『うたわれるもの 偽りの仮面』のオープニングやエピローグテーマ曲が収録されるという点でも注目されていますね。

Suara そうですね。『うたわれるもの 偽りの仮面』はプロジェクトとしても大きいですし、楽曲としても豪華な構成ですから、そのインパクトも大きいですよね。「ヌエドリ」が入っているからこそこのアルバムを聴きたいという方もいらっしゃるでしょうし、それは「君だけの旅路」や「キミガタメ」が聴きたくて2ndアルバム『夢路』を買ってくださった多くの方がいらっしゃった時と全く同じで、「ヌエドリ」が目当てで買ってくださった方にSuaraという歌手を知ってもらいたい、好きになってもらいたい。そのためにもアルバムに収める楽曲はどういうものを入れればよいかというのを考えましたね。これまでの『うたわれるもの』ファンの方たちにも、もう一度思い出してもらいつつ(笑)、さらに新しい方にも強い印象を持ってもらいたいという思いがありました。

さらに前作『花凛』後のタイアップ曲も収めているという点でも楽曲のバラエティ感が増していると思いますが、不思議と曲順はすんなり決まりました。まるでライブのセットリストにそのまま使えるような流れとなりましたね。

自身が作詞・作曲した楽曲も

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