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インタビュー

レーベル4社を直撃

<BUCK-TICK歴代アルバム全ハイレゾ化記念>製作陣が語る、B-T名曲ハイレゾ版の聴き所とは?

記事構成/編集部:杉浦 みな子

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2015年07月29日
1987年のメジャーデビューから28年を経て、現在も精力的に活動を続けるロックバンド・BUCK-TICK。このBUCK-TICKの歴代アルバム全作品のハイレゾ配信がスタートした。本日7月29日までに、デビューアルバム『SEXUAL×××××!』から最新作『或いはアナーキー』までの全22タイトルが、VICTOR STUDIO HD-Music.などのサイトで配信開始している(関連ニュース)。

『TABOO』(ビクターインビテーション/1989年)

『SEXY STREAM LINER』(マーキュリー・ミュージックエンターテイメント/1997年)


『Mona Lisa OVERDRIVE』(BMGファンハウス/2003年)

『或いはアナーキー』(Lingua Sounda・徳間ジャパンコミュニケーションズ/2014年)

本件に関しては、レーベルの枠を超えて“過去楽曲のハイレゾ化”が同時展開されていることが大きな特徴である。というのも、BUCK-TICKはメジャーデビュー以来、これまでに複数のレーベルに在籍してきており、その作品群は現在、ビクターエンタテインメント、ユニバーサルミュージック、アリオラジャパン、徳間ジャパンコミュニケーションズの4社が扱っているからだ。今回、この4社がレーベルの枠を超えて、共同でハイレゾ化キャンペーンを実施している。

※ハイレゾとは…CDの収録形式であるサンプリング周波数/量子化ビット数(44.1kHz/16bit)より、さらに高い解像度のフォーマットを持つ音源。簡単にいえば、“CDよりも高音質な音源”のこと。今回のレーベル4社によるハイレゾ化キャンペーンにより、BUCK-TICKが過去にCDアルバムでリリースした楽曲が、全てCD以上の高音質で再リリースされた。


そこで本記事では、ここ18年くらいB-T楽曲にこっそりハマッてきた記者が、各スタジオやレーベルのエンジニア&プロデューサーへ個別に話を訊いてみた。全タイトルハイレゾ化が実現した経緯や、制作現場におけるハイレゾ化への取り組み内容、そしてハイレゾ化によるB-T名曲の聴き所まで、全力で迫ってみたい。各アルバムのオリジナル盤が登場した時代にそってお届けしていく。もくじは以下の通り(※レーベル名はオリジナル発表当時のもの)


【プロローグ】BUCK-TICKアルバム全作品ハイレゾ化が決まるまで >>


<インタビュー>
ビクターエンタテインメント Getting Better Records 横田直樹氏




【1】ビクターインビテーション時代作品(1987〜1996年)のハイレゾ化 >>


『SEXUAL×××××!』『SEVENTH HEAVEN』『TABOO』『惡の華(1990年オリジナル版)』『惡の華(2015年ミックス版)』『HURRY UP MODE(1990MIX)』『狂った太陽』『殺シノ調ベ 〜This is NOT Greatest Hits』『darker than darkness -style 93-』『Six/Nine』『CATALOGUE 1987-1995』『COSMOS』

<インタビュー>
ビクターエンタテインメント Getting Better Records 横田直樹氏




【2】マーキュリー・ミュージックエンターテイメント時代作品(1997年)のハイレゾ化 >>


『SEXY STREAM LINER』

<インタビュー>
UNIVERSAL MUSIC STUDIOS TOKYO 藤野成喜氏




【3】BMGファンハウス/BMG JAPAN/Ariora Japan時代作品(2000〜2010年)のハイレゾ化 >>


『ONE LIFE,ONE DEATH』『極東 I LOVE YOU』『Mona Lisa OVERDRIVE』『十三階は月光』『天使のリボルバー』『memento mori』『RAZZLE DAZZLE』

<インタビュー>
ソニー・ミュージックコミュニケーションズ 石橋香氏




【4】Lingua Sounda / 徳間ジャパンコミュニケーションズ時代作品(2012年〜現在)のハイレゾ化 >>


『夢見る宇宙』『或いはアナーキー』

<インタビュー>
キング関口台スタジオ 矢内康公氏 / FLAIR MASTERING WORKS 内田孝弘氏



<プロローグ>BUCK-TICKアルバム全作品ハイレゾ化が決まるまで



<インタビュー>
ビクターエンタテインメント Getting Better Records
制作グループゼネラルマネージャー/プロデューサー
横田直樹氏

−− BUCK-TICKの歴代アルバム全作品ハイレゾ化ということで、ここでまた高音質配信の新しい盛り上がりが期待される流れだと思います。今回の「アルバム全作品ハイレゾ化」が実現するまでの経緯はどんな感じだったんですか?

横田氏: BUCK-TICKの大ヒット作『惡の華』がリリースから25周年を迎えたことを記念し、今年2月に『惡の華』25周年記念ボックス『惡の華-Completeworks-』を企画しました。プラチナSHMディスクとアナログLPという、CDとは異なるメディアでこの『惡の華』の世界を表現したのですが、その一環として、BUCK-TICKにとって初のハイレゾ化によるリリースも行いました(関連ニュース)。

このときに、JVCケンウッドのハイレゾ機器関連部門と共同キャンペーン展開を行えることになりました。そこで、25年以上前にBUCK-TICKメンバーが出演していたビクター・ラジカセの広告キャッチコピー「重低音がバクチクする。」を文字って、新たに「ハイレゾがバクチクする。」というコピーを打ち出したんです。

25年前のキャッチコピー「重低音がバクチクする。」を文字った「ハイレゾがバクチクする。」のコピーを打ち出した。広告の左下には、今回の共同キャンペーンを示すようにレーベル4社の名が入っている

−− 初めて見る人にとって強く印象に残る、そして当時を知っているファンにとってはニヤリとするようなコピーで、とてもインパクトがあったと思います。

横田氏: はい。実際にインパクトがあったのでしょう。このニュースの拡散とともに「BUCK-TICKのハイレゾ化を待っていた」というつぶやきがたくさん見られたんです。

そこで、せっかくならとビクター時代の作品群のハイレゾ化をアーティストサイドにご提案したところ、バンド側としても最新作のハイレゾ化に大きな関心を寄せていた時期だったようで。…であれば「レーベルの枠を超えて、各社でタイミングを合わせて全作品をハイレゾ化しましょう」という話になって、マネジメントにご協力頂いて各レーベルにお声がけして頂きました。ここから、今回のBUCK-TICKアルバム全作品ハイレゾ化がスタートしたんです。

TABOO、惡の華、狂った太陽、Six/Nine…名盤が揃うビクター時代作品のハイレゾ化に迫る

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