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企画発案者ABIさん、永谷P、ヒロイン役高垣彩陽さんにインタビュー

ファンの力が実現 −「あなたの力でBD化プロジェクト」から生まれた「true tears」の舞台裏

鈴木桂水

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2009年12月14日

■制作者、ファンの思いがひとつになってこそBD化が実現できた

今回の関係者へのインタビューを通じて、「true tears」は多くのファンに支えられた作品だとわかった。作品にも登場する富山の城端駅には、現地を訪れたファンが書き込めるtrue tearsのコミュニケーションノートがあるという。高垣さんへのインタビュー中で、話が2009年7月に行われたイベントやコミュニケーションノート、作品の応援ブログの話になると、ファンへの感謝の気持ちが高まり、高垣さんが感極まって涙ぐんでしまったのが印象に残った。制作者、ファンの思いがひとつになってこそ実現できたBD化だったようだ。

最後にtrue tearsに対する筆者の感想を付け加えさせていただこう。筆者は日頃、ロボット・エイリアン・兵器などが出ないアニメは見ない、昭和世代のアニメ好きだ。日ごろから恋愛系の作品はほとんどチェックしていないので、「あなたの力でBD化プロジェクト」ではじめてtrue tearsと出会った。インタビューのために作品をチェックしたのだが、よく練られたストーリーと美しい映像が素晴らしくしっかりハマってしまった。未見の方のためにあらすじなどは割愛するが、「死」をテーマに涙の押し売りをする映画やドラマが多いなか、静かに感動できるストーリーは秀逸だ。最終話を見終わるころには「true tears(真実の涙)」というタイトルの妙にひざを打ってしまうほどだった。



この不況下にあって明るい話題が少ない昨今だが、主人公たちのもどかしい恋愛を見ていると、「あぁ、自分にもこんなことで悩んだ時期もあったなぁ」と、オッサン目線ながら、かなり現実逃避できた。もちろん10代、20代なら、主人公たちに気持ちを重ねられるはずだ。なるほど、これだけの作品なら並み居る強豪タイトルを抑えてでもトップの投票数を獲得するはずだ。


ビジュアル面では、作画が丁寧できめの細かい映像効果も見逃せない。まさにBD化にふさわしい作品と言えよう。テレビ放送版に比べ、発売済みのDVD版の映像に満足できなかったファンも多いようだが、かなり気合いを入れてBD化されているというので、画質重視派も期待できるだろう。テレビ放送やDVDでファンになった方はもちろん、日ごろアニメを見ない人ドラマ好きの方にもオススメできる作品だと感じた。

投票でBD化する作品を決定する試みはとてもユニークだ。個人的には、もっと音楽物のBDタイトルを増やしてほしいと思っている。クラッシック、ロックなどのライブはもちろんだが、映像と音が同時に楽しめる作品がベストだろう。たとえばゴジラなど東宝の特撮映画の名場面とBGMが同時に楽しめる井上 誠氏による「ゴジラ伝説」関連のBD化なんてどうだろう?フルHD画質&HD音質ならさぞ迫力があると思うのだが。機会があれば筆者も投票に参加したいと思っている。

【ブルーレイ「true tears」ソフト情報】
★予約受付:11月10日〜12月16日
★入金受付期間:12月21日〜2010年1月8日
★商品発送:2010年3月26日

■収録時間:(予)376分(本編約314分+映像特典約62分)
■価格:24,990円(税込)
■枚数:片面2層BD 3枚組
■音声:リニアPCM(2.0ch)
■映像:16対9(1080p)
■封入特典:ブックレット(64p)
■映像特典:
・TV未放映の新作エピローグ映像(約3分)を含む第13話特別版
・true tearsロケ地紹介映像(約20分)、
・デジタルイラストギャラリー(true tearsの版権イラストを網羅)
・DVD収録の特典映像(ミニキャラ4コマ劇場映像、 こちらチューリップ放送局出張版、ノンテロップ・オープニング、ノンテロップ・エンディング、ワーニングナレーション4種、CM・PV集)

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