4K UHD BD『ランニング・マン』、圧巻の立体音響! 縦横無尽のサラウンドで楽しむ逃走劇
伊尾喜大祐4K Ultra HD Blu-rayの注目タイトルをプロの評論家が画質と音質の評価チャート付きで紹介する連載企画。今回のタイトルは現在発売中の『ランニング・マン』。画質と音質の見どころを、伊尾喜大祐氏が自宅のホームシアターで徹底的にチェックした。
『ランニング・マン』
STORY
逃げ切れば大金、捕まれば即死。スティーブン・キングが1982年にリチャード・バックマン名義で発表した同名小説を、『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督が新解釈で映画化。富裕層と貧困層に分断された近未来。職を失い、病を抱えた娘の医療費にも困窮するベン・リチャーズは、巨額な賞金のリアリティ番組「ランニング・マン」への参加を決意する。その実態は、精鋭ハンターに加え視聴者までが挑戦者を追い回す、逃走範囲無制限のデスゲームだった…!
圧巻のDolby Atmos! ダイナミックレンジの広いディスク版がおすすめ
劇中に登場するドル札の肖像がアーノルド・シュワルツェネッガー。これはもちろん1987年版『バトルランナー』へのオマージュで、思わずニヤリとさせられる。
4K映像はDolby Vision収録。荒廃した街並みや薄汚れた衣装は高精細に描写され、黒レベルと肌色の再現も正確だ。番組のステージ照明、ドローンカメラ、モニター、レーザー標的など「赤」が随所に配置され、大画面再生で増すきめ細かなグレインが、ベン・リチャーズのやり場のない怒りとモヤモヤを体現するかのよう。
Dolby Atmos音響も圧巻だ。CH4の生放送ステージの熱狂、CH5のシューターチューブの包囲感、CH8の安ホテルからの脱出戦における銃撃音の力感、CH12の籠城戦での全方位サラウンド弾着音、続くカーチェイスでの追跡ヘリのトップチャンネル音、CH16の機内乱闘における高度急変のエンジン音や機内放送音など、無数の効果音の配置も縦横無尽に変化する。配信版はダイナミックレンジが丸められているため、この迫力はディスク版ならではだ。
特典はHD画質ながら、メイキングや削除シーンが大充実。未公開シーンでは結末をやんわり補完する内容も。コメンタリーで「原作の結末を変えざるを得なかった」と語られている点も、ラストの解釈のヒントになりそうだ。
SPEC
●製作:2025年/米 ●ジャンル:洋画アクション ●監督:エドガー・ライト ●出演:グレン・パウエル、ジョシュ・ブローリン ●本編ディスク:約133分、スコープ、Dolby Vision ●本編音声:英語Dolby Atmos、日本語Dolby Digital 5.1ch ●字幕:英語、日本語 ●特典:ハント開始、ハンターとランナー、「ランニング・マン」の世界構築、ゲームに勝って生き残れ ランニング・マンの舞台裏、「ランニング・マン」CM集、「ランニング・マン」番組、ランナー セルフ動画、当局の別番組、神の使徒、スタント集、ヘア・メイク・衣装テスト、削除シーン&ロング・バージョン、予告編&デジタル予告、監督/脚本エドガー・ライト&俳優グレン・パウエル&脚本マイケル・バコールによる音声解説
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