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公開日 2025/11/07 06:30
【第192回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

海女さんが金塊を密輸?! まさかの実話を基にした予測不能の海洋クライム・アクション

ミヤザキタケル

サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2023年製作の『密輸 1970』をご紹介します!


                   ◇



 


『密輸 1970』(2023年・韓国)
(配信:Amazon Prime Video U-NEXT



『密輸 1970Blu-ray5,500円(税込)/発売元:KADOKAWA Kプラス/販売元:KADOKAWA


韓国で動員500万人以上を記録し、韓国最大の映画の祭典「青龍映画賞」にて最優秀作品賞、「大鐘賞」にて最優秀監督賞を受賞した海洋クライム・アクション。


1970年代半ば、韓国の漁村クンチョン。海洋汚染が原因で失職の危機に陥る地元の海女たち。リーダーのジンスク(ヨム・ジョンア)は仲間たちの生活を守るべく海底から密輸品を引き上げる仕事を請け負うが、税関の摘発により逮捕され、ジンスクの親友チュンジャ(キム・ヘス)だけが現場から逃亡する。2年後、出所したジンスクの前にチュンジャが現れ儲け話を持ちかけるのだが……



C2023 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved. 


密輸に地元の海女たちが関わっていたという、1970年代に横行していた実在の犯罪から着想を得た物語である本作。あくまでも着想であるため、完全なる実話というわけではないのだが、海洋汚染が原因で新鮮な魚介類などが捕れなくなり、密輸業に手を出さざるを得なくなった者たちの苦悩や怒りには十分理解が及ぶと思う。


だからこそ、時にコミカルで、時にアクション満載で、時にドラマチックで、脚色や想像の要素が多分に付け加えられていようとも、根底に宿る生きていかなければならないという切実な想いを信じられるため、安心して作品を楽しむことができるはず。海女、密輸王、チンピラ、税関、それぞれの思惑が交錯する四つ巴の騙し合い。最後に笑うのは誰だ…。


 


C2023 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved. 


※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。








ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。

 

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