Bluetoothの音質は期待以上!Edifierの“デスクトップ”アクティブスピーカー「MR4 MKII」に注目!
編集部:筑井真奈デスクトップに最適な小型アクティブスピーカー
コストパフォーマンス高く良質なデスクトップ・アクティブスピーカーとして、私が長年信頼しているのがEdifier(エディファイア)という中華ブランドである。同社から、特にBluetooth再生に力をいれた、プロ用途も想定した「MR4 MKII」というモデルが登場するということで、早速自宅で体験させてもらった。
個人的に5年以上前から、iMacの外付けスピーカーとしてEdifierの「S880DB」を音楽リスニングや動画制作などに活用してきた。DAC内蔵のコンパクト2ウェイで、机の上にも設置しやすく、音質面でも信頼できたことがその大きな理由である。
今回の「MR4 MKII」はUSB等のデジタル入力はないが、その分LDACにも対応するなどBluetooth入力が充実している。サイズは140W×244H×229Dmm(アンプ内蔵側)で、「S880DB」と比較すると一回り大きいが、デスクトップに置きやすいサイズ感である。
トゥイーターとミッドバスの2ウェイ構成であることは共通で、ウーファーには114mmのPPコーン、トゥイーターには25mmシルクドームを奢る。トゥイーターリングやウーファーにはゴールドがあしらわれて高級感も増している。
背面を見てみると、片側にアンプや各種入力端子を装備、もう片方とは専用のスピーカーケーブルで接続する方式だ。入力としてはBluetoothのほか、RCAアナログ、 XLRバランス、TRS端子と充実。電源はメガネケーブル、背面上部にバスレスポートを装備する。
小さなサウンドステージをしっかり構築できる
まずはスマートフォンからのBluetooth再生からテスト。 普段使いのスマートフォンはiPhone 16Proなので、LDACに対応できるQuestyleのドングルDAC「QCC Dongle Pro」を装着。
Qobuzアプリから再生すると、これがなかなか、予想以上にしっかりした音質に驚く。このあとにiFi audioの小型USB-DAC「UNO」を使ったアナログ入力も試したが、Bluetoothの音質進化にはすっかり耳を奪われてしまった。
宇多田ヒカル&米津玄師の「JANE DOE」では、スピーカーの間に宇多田ヒカルの声が存在感を持って立ち現れ、小さなサウンドステージをしっかり構築してくれる。
映画『Michael/マイケル』公開中のマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」も熱い。天才的なマイケルの歌唱力、フィンガースナップの切れ味も抜群で、デスクトップサイズいっぱいに豊かに響かせる。2ウェイユニットをそれぞれ独立アンプで駆動している点も、量感のあるサウンドに貢献しているのだろう。
CANDY TUNEの「倍倍FIGHT!」では元気いっぱいの歌声に満たされる。右下のボリュームボタンを押すと、赤(モニター)・白(カスタマイズ)・緑(音楽)の3パターンから音質を設定できるようだ。
「白」では倍倍FIGHTの疾走感を存分に味わえ、「緑」は低域強めのドンシャリ感、「赤」は少しおとなしめとなるが、声が前にぐっと出てくる感じで、中高域に重点をおいた音質設計と感じた。ダンスポップなどでは「緑」が楽しそうだ。
ひとつ課題を指摘すると、ボリューム調整がもう少し細やかであって欲しいこと。またノブが「ぐるぐる回ってしまう」ので、ボリュームの絶対値が分かりにくい。入力を切り替えた時にどれくらいのボリュームで再生されるか分からないので、できればノブにドットなどをつけて現在のボリューム位置がわかるとなお嬉しい。
iFi audioの「UNO」を組み合わせたアナログ入力では、より解像感が増す印象。だが、LDACの満足感が想像以上なので、MR4 MKIIではあえてBluetooth入力のみの使用方法でもアリかもしれない。
またフロントに3.5mmのヘッドホン端子も装備している。ゼンハイザーの「HD 490 PRO」(オープン型)を組み合わせると、気負いのない優れたバランス感のサウンドが楽しめた。
ヘッドホン再生とスピーカーをシームレスに使い分けることもできるのも、いまの時代のデスクトップオーディオにあったスタイルと言えよう。今回は試すことができなかったが、専用アプリ「EDIFIER ConneX」でローカットフィルターをより細かく追い込むこともできるようだ。
Edifierは完全ワイヤレスイヤホンやヘッドホンなどにも力を入れているが、とくにアクティブスピーカーのコストパフォーマンスの高さは期待通り、Bluetooth再生の実力は期待以上と感じられた。「スピーカー最初の一台」として、デスクトップオーディオの楽しみにぜひ活用して欲しい。