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5.6MHz/2.8MHz DSDに対応しノイズ対策も万全

デノン「DCD-SX1」はUSB-DAC機能も最高峰か!? ー 岩井喬が徹底検証

公開日 2013/10/31 11:27 岩井喬
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DCD-SXで導入されたビット拡張・データ補間によるアナログ派系再現技術の最新版、Advanced AL32 Processingを採用したことに加え、USB入力を含めたすべてのデジタル回路をマスタークロックで制御するHD Master Clock Designを取り入れた。これによりUSB入力はPC側のクロックとは非同期のアシンクロナスモードでの運用となる。また、昨今デジタルオーディオ用として評価されるようになってきた超低位相雑音クリスタルを新たに採用し、専用の安定発振サポート回路も新規設計した。

DCD-SX1ではファイル再生を想定して、性能をさらに向上させた新開発クロックモジュールを44.1kHz系と48kHz系で2系統搭載している

このAdvanced Master Clock Core技術により、DCD-SXで用いていた恒温回路がなくとも高精度かつ位相ノイズレベルが従来の1/10という超低位相雑音クリスタルの効果もあり、ジッターの極小化と圧倒的なコストダウンを実現しているという。そしてネットオーディオならではの特性ともいえるサンプリングレートの多彩さに対応できるよう88.2kHzや176.2kHzなどの44.1kHz系、96kHzや192kHzなどの48kHz系の2系統に個別のクロックを用意。ジッターを生む要因ともなっているクロック分周時の誤差を排除することで音質劣化を防いでいる。

USB入力部についてはPCからのノイズを完全に分離できるよう、徹底したアイソレーション機能PC Pure Directを搭載。まず信号ラインはトランス結合による高速デジタル・アイソレーターを通過させるとともに、グラウンドもリレーによってPCとの電気的な結合を完全に絶っている。またデジタル回路基板は銅メッキスチールシールドケースに収められ、周辺回路への高周波ノイズ輻射の影響を抑え込んでいるという。

デジタル回路は銅メッキスチールシールドで厳重に封入され、周辺回路に高周波ノイズ輻射の影響を徹底的に抑えている

PCとのUSB接続においてはASIO2.1、DoP方式での5.6MHz&2.8MHz・DSDネイティブ再生に対応するほか、最高192kHz/24bitでのPCM再生も可能という、現在ネットオーディオで必要とされるスペックを備えた優秀なUSB-DACともいえる内容だ。

本機の背面端子

USBメモリー再生用のUSB-A端子は背面に搭載。延長ケーブルが同梱するので使い勝手には困らない

iOSデバイスのデジタル接続やUSBメモリーを接続できるUSB A端子については一般的にフロントパネルに設けられることが多いもののデザイン面でネックともなっていた。その点本機ではリアパネルに設けるとともに延長ケーブルを同梱。回路面からみてもD/A回路に近い背面パネル側への搭載により動作の安定性も図られ一石二鳥である。

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