TIAS2022で国内初披露のハイエンドブランド

ナスペック、ギリシャ・PILIUMのセパレートアンプ「Alexander」「Hercules」を12/12に発売

公開日 2022/12/07 20:51 編集部:成藤 正宣
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ナスペックは、ギリシャのオーディオブランド・PILIUM(ピリウム)から、プリアンプ「Alexander」、およびモノラルパワーアンプ「Hercules」を2022年12月12日より発売する。

・プリアンプ「Alexander」:7,700,000円(税込)
・モノパワーアンプ「Hercules」:13,750,000円/ペア(税込)

「Alexander」

「Hercules」

PILIUMは、2014年にギリシャにて設立されたハイエンドオーディオブランド。今年5月にドイツで開催された「HIGH END Munich 2022」をきっかけに国内取り扱いが決定し、今年10月の「2022東京インターナショナルオーディオショウ」にて国内初披露されていた

「Alexander」は、モデル名の由来となったアレキサンダー大王のごとく「パワーアンプを制御しつつ圧倒的にドライブする能力」を備えると謳うプリアンプ。極めて低い歪み、自然で色付けのないダイナミックな音質、そして要求の厳しいパワーアンプをドライブする能力といった究極の要件を満たすよう設計されたとしている。

電源セパレート設計のプリアンプ

クアッドモノ/トゥルーバランス設計によってチャンネルセパレーションを極限まで追求。加えて洗練されたボリュームコントロール設計により、抵抗1個のみという最小限の信号経路部品を実現したとのこと。電源部はセパレート式で、独立した別筐体に収められる。

入力端子はXLRバランス×3系統/RCAアンバランス×2系統を搭載。出力端子はXLRバランスのほか、同ブランドのパワーアンプとの接続専用となるP-LINK(Pilium Link Output)XLRを搭載。P-LINK接続では出力回路のカップリングコンデンサーをバイパスし、DCアンプとして駆動するとのこと。

本体側の内部

ブランドのアンプ同士の接続専用のXLR出力、P-LINKも備える

周波数特性は0.1Hz - 500kHz(-3dB)、S/Nは90.5dB、THD+Nは0.0194%@1kHz。入力インピーダンスは60kΩ(XLR)/30kΩ(RCA)。出力インピーダンスは<10Ω。消費電力はアイドリング時で17W、スタンバイ時で10.5W。

外形寸法および質量は、本体が480W×170H×490Dmm/29kg、電源部が480W×130H×490Dmm/25kg。リモコン、専用PowerConケーブル(75cm)、IsoTekブランドの電源ケーブル「EVO3 OPT15J/2.0m」が付属する。

「Hercules」は、「究極のモノブロックパワーアンプを創る」というコンセプトの下で開発された、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの名を冠するモノパワーアンプ。あらゆる負荷のスピーカーを妥協なくドライブしてその本質と特性を引き出し、広く深いサウンドステージ、ダイナミックかつディテールの高い再現レベル、色付けのない自然なサウンドを実現できるとしている。

非常に大型の2.5kVA電源トランスをはじめ、240,000μFの超長寿命カスタムメイドコンデンサー、超広帯域の強力なパワートランジスター30基、安全性の高いミリタリーグレードPCB基板などを採用。トランス基板はシャーシから絶縁されている。

2.5kVA電源トランスや長寿命のカスタムメイドコンデンサーなど採用

またマイクロプロセッサーを搭載し、DC/温度/スピーカー保護機能などをデジタルで制御。音声信号用回路とそれ以外の回路は完全に分離しており、電源入力もアナログ回路用(アンプ)/デジタル回路用(コントロール)でそれぞれ1系統ずつ備えている。

動作をコントロールするデジタル回路も搭載。アンプのアナログ回路とは完全に分離され、電源もそれぞれ別のケーブルで供給する

出力は350W(8Ω)/700W(4Ω)/1400W(2Ω)、周波数特性は0.1Hz - 95kHz(-3dB)、S/Nは86.6dB、THD+Nは0.00659%@1kHz 50W。消費電力は最大で2600W、スタンバイ時で45W。外形寸法は400W×410H×490Dmm、質量は107kg。

電源ケーブルとして、IsoTekブランドの「EVO3 OPT15J/2.0m」(アナログ回路用)、および「EVO3 SEQ15J/2.0m」(デジタル回路用)が1本ずつ付属する。

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