デュアルモノラル回路搭載

Mark Levinson、フル・ディスクリート構成のプリアンプ「No5206」/パワーアンプ「No5302」

公開日 2021/02/18 07:00 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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ハーマンインターナショナル(株)は、Mark Levinson(マークレビンソン)ブランドのプリアンプ「No5206」、およびパワーアンプ「No5302」を3月に発売する。価格はいずれも1,045,000円(税込)。

「No5000」シリーズのプリ&パワーアンプが登場

マークレビンソンの「5000番シリーズ」は、同社が培ってきたサウンドクオリティを、新しい時代のオーディオファンにも楽しんでもらいたいとの思いからスタートした戦略シリーズ。今回の2モデルは、シリーズ第一弾のプリメインアンプ「No5805」ネットワーク再生にも対応するSACDプレーヤー「No5101」ターンテーブル「No5105」に続く、システムの中核となるセパレートアンプとなる。

プリアンプ「No5206」は、ディスクリート構成でダイレクトカップリング接続されたClass Aのデュアルモノラル回路を搭載。アナログRCA、XLR各2系統のほか、MM/MCに対応するフォノ入力と、最大384kHz/32bit PCMと11.2MHzDSDの入力に対応するデジタル入力を搭載する。

プリアンプ「No5206」

新設計されたフォノステージは、上位モデル「No500」シリーズの主要なディスクリートコンポーネントと低ノイズのプリサーキットを組み合わせている。また、CR型とNF型を組み合わせたハイブリッド・パッシブRIAAイコライザーには、超精密抵抗とポリプロピレンコンデンサーを搭載。容量値および抵抗値の負荷設定を背面パネルから行える。

「No5206」のリアパネル

デジタル部は、最新のESS Sabre 32bit DAコンバーターを採用した「Mark Levinson PrecisionLink II DAC」を搭載。入力はAES/EBU、同軸および光入力、USB typeBを備える。MQAにも対応、aptX HDに対応するBluetoothレシーバーも搭載する。

出力はRCA、XLR各1系統のほか、フロントにはヘッドホン端子を搭載する。フロントパネルはソリッドアルミニウムから削り出した25mm厚で、ノブはブラスト加工&アルマイト処理を施している。また、ディスプレイには新たにガラスが採用されている。

入力インピーダンスはXLRバランスで20kΩ、RCAアンバランスで10kΩ。最大出力はバランスで15V RMS以上、アンバランスで7.5V RMS以上、SN比は93dB以上。周波数特性は2Hz以下〜250kHz、全高調波歪率は0.003%以下となっている。サイズは438W×126H×489Dmm、質量は15.4kg。

パワーアンプ「No5302」は、プリ同様のディスクリート構成のダイレクトカップリング回路によるClass ABアンプモジュールを搭載。電圧利得段では、上位モデル「No534」の技術を踏襲。Class Aで動作する2つの高速ドライバートランジスタと、6つの260V/15A出力トランジスタの出力段で構成される。

パワーアンプ「No5302」

独自の「Thermal-Trak」デバイスにより、負荷や温度に影響されにくい安定した出力を実現。左右チャンネル用に個別の2次巻き線を備えた1,100VA大容量トロイダルトランスと、最終の出力段に近接装備された大型コンデンサから供給される電力によって、135W/ch(8Ω)、270W/ch(4Ω)の出力を誇る。ブリッジモードでは550W(4Ω)、および2Ω負荷までの駆動を保証する。

「No5302」の内部構成

フロントパネルはソリッドアルミニウムから削り出した25mm厚で、ブラック&シルバーの2トーンで構成される。また、フロントパネルハンドルも刷新されている。

ステレオモードでのゲインは25.8dB、入力感度は145mV RMS、全高調波歪率は0.04%以下、SN比は102dB以上。周波数特性は2Hz〜80kHzで、サイズは438W×145H×527Dmm、質量は31.7kgとなっている。

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