独自のオーディオクロックを生成

ラトック、低ジッター化を図った96/24対応USBオーディオトランスポートを発売

公開日 2009/12/14 17:25 Phile-web編集部
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ラトックシステム(株)は、低ジッター化を図ったヘッドホンアンプ内蔵USBオーディオトランスポート「RAL-2496UT1」を12月下旬に出荷開始する。価格は56,700円(税込)。

「RAL-2496UT1」

背面端子部

対応OSはWindows 7 / Vista / XP(64ビット版も対応)、Mac OS X 10.1以降。専用ドライバソフトをインストールする必要はなく、USBオーディオ機器として動作するため、PCの内蔵サウンド機能から再生可能なアプリケーションであれば、再生ソフトを選ばない点も特徴だ。

PCのUSB端子から出力されたオーディオ信号を、デジタルまたはアナログに変換し、出力するUSBオーディオトランスポート。デジタル出力は同軸/光を1端子ずつ、アナログ出力はRCA端子に加えてヘッドホン出力も備えている。DACとしてもDDCとしても、ヘッドホンアンプとしても使用可能。前面にはヘッドホン出力用のボリュームも装備している。電源はUSBバスパワーで駆動するが、USBバスパワーやGNDラインを通して回り込むノイズの影響を避けるため、回路ブロックごとに独立したフィルタを実装。外部電源なしに使える手軽と、ノイズを低減した安定動作を両立している。

USBオーディオコントローラーにオリジナルのファームウェアを搭載。サンプリング周波数は96/88.2/48/44.1kHz、量子化ビット数は24/16ビットに対応。LINN RECORDやベルリンフィルの「デジタルコンサートホール」などが配信する高音質音楽配信データも再生することができる。

本機の音質面での最大の特徴は低ジッター化にこだわったこと。一般的なUSB-DACなどでは、送られてきた1フレームあたりのデータ数からPLLによってクロックを生成するが、この方法では外部ノイズや電源ノイズの影響を受けやすく、ジッターが発生する原因となっていた。本機は本体内部に独自クロックを持ち、サンプリング周波数に応じてクロックの原発振を切り替えてオーディオ信号用クロックを生成することで、ジッターを抑えている。

外形寸法は約102W×43H×90Dmm(突起部含まず)とコンパクト。デスクトップなどに気軽に置けるサイズを実現している。

なお本機は、東京・秋葉原のRATOC AKIBAショールームで試聴することができる。

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