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インタビュー

注目の新進ブランドの思想に迫る!

ポータブルオーディオブランド「AROMA」のキーパーソンに訊く!マニアの熱意で作り上げられる個性とは?

聴き手:季刊・ネットオーディオ編集部 浅田陽介

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2016年10月28日


■「アロマでしかできないこと」を第一に考える

―― ほぼ同時に発表されたDAC内蔵アンプの「N10」は、この「Witch Girl 12」との組み合わせを想定したものとなるのでしょうか?

ヴィンセント 「N10」は、「Witch Girl 12」とたまたまタイミングは同じくらいの発表となりましたけど、ペアリングを想定したモデルではありません。「N10」については何よりも「多機能であること」を追求したアンプです。スマートフォンでもパソコンでも接続できることもその表れのひとつですね。どちらかひとつしか使えない、となると、ユーザーの皆様の希望に応えられない場面も出てきてしまいます。つまり、音楽を少しでも良い音で聴きたい、という方のニーズにできるだけ応えるために、多機能であることが何よりも重要だと考えたんです。

―― 先ほど、アロマはマニア達の集まりでもあるとご自身のブランドを評されましたが、「N10」に関してはもっと広い、言ってみればエントリー層も視野に入れた開発となっているわけですね。つまり、インピーダンスなど組み合わせる機材についても、ある程度の幅広さを持った設計となっているんですか?

「何よりも多機能であること」を追求したというDAC内蔵アンプ「N10」

ヴィンセント もちろん、ヘッドホンとのペアリングも想定していますけど、やっぱりポータブルと考えるイヤホンで使えることが最も重要だと思っています。

―― アロマのプロダクトを語るにあたり、自社でのデザイン、というのが一種のキーワードとなっているとお話を進めるにつれ感じているのですが、これはどういうものなのでしょうか?

 「N10」に関して言えば、ポータブルである以上持ち運びがしやすいこと。そして片手で持てること。それとサイズに対して合理的な設計として満足のいく音を出すこと、操作性をシンプルにすることですね。「Witch Girl」については、もちろん装着性が一番で、快適な着け心地を実現した上でベストなサウンドを出すためのデザインをしています。低域ドライバーの背面に穴を開けている点なども、装着性と音の両立を追求したアプローチですね。

ヴィンセント ちなみに勘違いされないために申し上げておくと、私達は市場に満足できるものがなかった訳ではありません。市場には私達がリスペクトする製品がいくつもあります。だからこそ「アロマだからこそできるもの」を作ることを第一に考えています。

アロマがイヤホンで重視するのは装着感。快適さの実現のためにさまざまな工夫を凝らしたデザインを採用する

―― この「アロマにしかできないこと」とはどのように考えているんですか?

 全てのメーカーにはそれぞれに理念があるはずです。アロマにも「自分達のオリジナルを作る」という理念がありますが、それはユーザーに対して強制すべきところではないと思います。ユーザーの皆さんの好みでお好きな製品を選んで欲しいですし、そのユーザーさんが欲しいと思ってくれるような環境を実現する製品を提供していくこと。これがアロマらしさだと思います。

―― こうした考え方がベースにあるからこそ、アロマのユニークさがさらに際立ったものとなっていると思います。最後に、日本のヘッドホンファンにメッセージをお願いします。

 アロマ、というブランドの由来は香りにあります。アロマというブランドが作る音という香りを楽しんで欲しいですね。もちろん、この香りを楽しんでもらうために必須となる、サウンドチューニングには絶対の自信を持って、心を込めて作っています。ぜひ、一度アロマの製品を楽しんでみていただいて、私達の「仲間」となっていただければ幸いです。

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