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公開日 2004/02/26 16:47

RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ、第23回定期ミーティングを開催

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左)(社)日本記録メディア工業会 宮田氏 右)NECエレクトロニクス(株)新津氏
●RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称RWPPI)による、第23回目の定例会議が2月25日、東京都目黒区の同事務局本部において開催された。

2004年最初の定例会議となる本会は、RWPPI代表・相澤氏の挨拶で幕を明けた。今回の会合より、新メンバーとして米国のConexabntSystem社が加わり、RWPPIの参加企業は現在59社を数えるまでに成長した。相澤氏は「今年も年初からDVDレコーダーの売上げが好調を記録しており、家電業界が日本経済を強力に支えていると実感しています。RWPPIの活動がDVDの発展に貢献できることを大変名誉に感じます。DVD録画機の市場ではHDD一体型のモデルが圧倒的なシェアを占めており、その殆どの機械がDVD-R/DVD-RWに対応していることを喜ばしく思います。民生用のDVDレコーダーは今年も更に需要が高まっていくと予測していますが、一方で厳しい価格競争がエントリーモデルだけでなく高付加価値モデルでもすでに始まっているのが現状です。これからもより上を目指して新しいチャレンジが求められてくると思いますが、RWPPI全体で協力して盛り上げて行きましょう。」と、来場した会員メンバーを前に豊富を力強く語った。

開会挨拶に続いて同日の午前中に開催されたハード/メディア分科会の報告が行われた。本分科会では8倍速記録対応のDVD-R、4倍速記録対応のDVD-RWそれぞれに関する情報交換が行われた。分科会では併せて、報告された内容の情報開示を進めていくことが検討されるとともに、VRフォーマットで記録したディスクの読み込みが可能であることを示す「RWコンパチブル表示」の導入を、録画機をはじめとするハードウェアのみならず、PCソフトのパッケージにも実現していく方向が明らかになった。これによりユーザーに向けて安心して使えるDVD-RWメディアの魅力を強くアピールして行く考えだ。また引き続いて、この冬に米国で開催されたCES2004の出展報告と、春に中国の上海で行われるエレクトロニクスショー、CEBITアジアの出展計画、ならびにRWPPIが主催する、RDVDCとのジョイント・ラウンドロビンテストの経過報告等、RWPPIの現状における活動内容の報告が多角度から行われた。

会議の後半では、DVD記録メディアをテーマとした、関連団体の活動報告と特別講演が行われた。はじめに(社)日本記録メディア工業会(JRIA)の宮田氏より、JRIAのDVD-R/CD-R委員会の活動報告が行われた。多様化するDVDメディア業界の健全な発展に向けて様々な提案を行っているJRIAでは、現在、アジアを中心とした海外メーカーとの関係強化、コピーワンスのデジタル放送への対応、ユーザーへの光ディスクに関する正確な情報の提供などをテーマに積極的な活動を展開しているという。本年4月からは、テレビのBS・地上デジタル放送に原則として「1回だけ録画可能」なコピー制御信号が加えられるようになる。これにともない、現在CPRMに対応していないDVDレコーダーやDVDディスクに関する知識の啓蒙をユーザーに向けて行っていくことがJRIAにとっての大きな課題の一つであると宮田氏は語った。このような環境において、「RWPPIとも親密な情報交換を進めながら、DVDの技術確立を進めていきたいと考えます」と期待を明らかにした宮田氏だ。

続いてNECエレクトロニクス(株)の新津氏より、「記録メディアと共に進歩した映像圧縮用LSIの現状と今後の展開」と題した特別講演が行われた。新津氏からはNECが1995年から開発に着手し、現在大きな成功をおさめているMPEG-2エンコーダー開発の背景と歴史が語られた。DVD記録メディアに高品位な映像の記録を実現するMPEG-2エンコーダ−の技術紹介と、互いの深い関係性が新津氏より明らかにされた。同時にNECがエンコーダ−開発で生み出した技術の紹介、アーキテクチャー構築のヒストリーが紹介され、来場者の強い関心を集めた。会議の最後には(社)電子情報技術産業協会(JEITA)のAVストレージ&ネットワーク業務委員会で活躍される、ソニー(株)山川氏、シャープ(株)渡辺氏、松下電器産業(株)小山氏による、団体のデジタル放送に関する啓蒙活動の紹介が行われた。JEITAでは、4月からテレビのデジタル放送にコピー制御信号が加えられるのに伴い、「CPRMとは“1回だけ録画可能”な番組に対する著作権保護技術である」ということをユーザーに正確に伝えていくための活動を強化していく考えであるという。JEITAでは各メーカーに向けて、商品のパッケージなどに記載されるコピー制御信号に関する注記の統一を促していくとともに、パンフレットを作成し、放送のデジタル化にともなうメリットと課題を併せて消費者に紹介していくという。本会議ではJEITAが作成したパンフレットの内容も公開された。デジタルエンタテインメントの進化と多様化が加速するとともに、現在のDVDレコーディングに関する周囲の環境も、ますます活気を帯びてきていると感じさせるミーティングとなった。

(Phile-web編集部)

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