製品批評

Vol.487
毎週水曜更新 2012年10月3日号(9/26発行)

さらにローノイズ、高出力化を実現 音像の明瞭度が増し、透明感も高まる

文/小林貢プロフィール

製品名

シューマン共鳴波は有害電磁波の中和作用があるといわれる

ドイツの科学者W.O.シューマン博士が1954年に発見したシューマン共鳴波を発生させるアコースティック・リヴァイブの極低周波発信装置の第三世代機だ。セカンドバージョンのRR-77は、より正弦波に近い波形を生成するよう改良され、今回の最新バージョンでは、極低周波発生回路のローノイズ化と高出力化を図る改良が施されている。

シューマン共鳴波とは地球が地表と電離層との間に発生させる共鳴波で、その周波数は7.83Hzであるといわれる。前作は海外オーディオ専門誌でも高評価を獲得、再生音や録音媒体にも効果が及ぶことから録音スタジオやマスタリングルームでの使用実績も高めてきた。

取り扱い説明書に従って高さ約1mの位置にセットし電源を入れると、ヴォーカルやソロ楽器の音像がバックの楽器から幾分前に出て音像の明瞭度が増してきた。そして音場の透明度も高まり、左右、奥行き方向への広がりも感じられる。また試聴室のS/Nも高まると同時に、付帯音や歪み成分も低減する。ケーブル類などに比べ変化量が少なくエンクロージャーの響きを利用し再生音をコントロールしているようなシステムでは看過されてしまう可能性も考えられる。しかし本誌試聴室のリファレンス機のようなアキュレートなサウンドのシステムでキャラクターのないケーブル類を使用していれば効果は確実に確認できるだろう。

<この製品の情報は「オーディオアクセサリー」146号から転載しています>

スペック

【SPEC】●入力電圧:100V ●外形寸法:140W×50H×170Dmm ●質量:180g ●問い合わせ:関口機械販売(株) TEL/0270-24-0878

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