製品批評

Vol.
毎週水曜更新 2008年2月27日号(2/20発行)

手応えのある力感と明快な抜け

文/福田雅光プロフィール

製品名

ラックスの理想をケーブルにも追求したモデル

工程の難しいストレート形状導体で高純度伝送を実現し、ドレイン線、導通シースによる徹底したノイズ防止構造を採用。

芯線は比較的太い直径0.26mmの6N銅を100本、導体径直径3mのパラレル型で、ケーブル外径45mm×19mm。Yラグが標準だが試聴は先バラのモデル。Yラグ処理との音質差は出てくるが一長一短で、質のいいYラグ、ハンダを使えばむしろ、端末は処理した方が一貫した安定性でメリットも多い。音質は厚く純粋で潤いと高解像力を特色とし、エネルギー感の豊かなダイナミックな力感とクオリティの高い質感の充実に魅力を持つ。低音楽器は重いパンチ力を感じさせる手応え。太く濃厚な傾向を持つがSN比が帯域全体で高いため、抜けがよく澄んだ明快さを中・高域にみせる。高域は芯の強い分解力がありジャズのシンバルは厚い粉立ちを表現、ブラスの響きも艶と勢いではつらつとしている。

<この製品の情報は「オーディオアクセサリー」97号にも掲載されています>

スペック

【SPEC】●構造:ノン・ツイスト ●端子:金メッキ ●導体:99.99997%高純度 ●外径:12.5×19L ●問い合わせ:ラックスマン(株)TEL/045-470-6991

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