エコポイントを活用してエコAVライフをはじめよう!

いよいよスタートしたエコポイント制度。でもエコポイントって具体的にどういうもの?どうしたら利用できるの?といろいろな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。そんな方々に向けて、オーディオビジュアルのエキスパートであるAV評論家・大橋伸太郎氏がエコポイント制度について、わかりやすく解説します。

エコポイント制度とは

エコポイントの交換商品が発表されました
(最終更新日 09年6月29日)

定額給付金の申請書式はもう届きましたか?テレビのニュースやバラエティ番組の話題を今盛り上げているのが、5月15日からスタートしたエコポイント制度の導入です。エコポイントは、正しくは「エコポイントの活用によるグリーン家電普及促進事業」という名称の新規事業です。エコポイントの活用にはまず保証書、レシートといった証明書類の提出が前提となります。ですからとりあえず製品を購入した際には「保証書」と「レシート」はしっかりと保管しておきましょう(詳しくは後述します)。

それではまず、エコポイントがどのような制度なのかご説明しましょう。

エコポイントの仕組み



エコポイントは、地球温暖化対策と経済の活性化、そして地デジ放送対応テレビの普及を目的とした事業で、省エネ性能の高い家電製品を購入した消費者に、様々な商品・サービスと交換可能なポイント(エコポイント)を付与するという制度です。
エコポイント対象商品
エコポイントの対象になる製品にはこのマークがついている

ここでいう「家電製品」は、エアコン、冷蔵庫、そして地上デジタル放送対応薄型テレビの3品目です。エアコンと冷蔵庫の場合は今年の5月上旬に行われた改正後の統一省エネラベルで4つ星以上の製品が対象、テレビに関しては、現行の統一ラベルで4つ星以上の製品が対象になります。といっても実際は液晶方式の現行商品のほとんどが4つ星以上なので、ほぼすべてが対象になります(エアコンの場合、4つ星以上は約半分程度しかありません)。

また統一省エネラベルの基準が設定されていないプラズマテレビの一部や最新のLEDバックライトを使用した液晶方式はカタログを開いても、達成率やエコスター(☆のこと)が表示されていません。しかしこちらも現行の統一省エネラベル4つ星相当の基準を満たすと認められるものに関しては、ちゃんと対象になっています。つまり、現行のすべてのテレビがエコポイントの対象と考えていいようです。

 
液晶テレビの主力ブランドAQUOSのフラグシップモデル「LC-65XS1」もLEDバックライトを使用している。統一省エネラベル基準が設けられていないが、エコポイントの対象となる   AQUOS「DS6シリーズ」は52/46/40/32V型のすべての画面サイズで統一省エネラベル5つ星を獲得している

たとえば液晶方式の主力ブランド、シャープの“AQUOS(アクオス)"をみてみましょう。業界トップクラスの省エネ機能を搭載するエコモデル「AE6シリーズ」「DE5/D50シリーズ」はもちろんエコポイント対象製品です。またブルーレイを内蔵したユニークなモデル「DX1シリーズ」や、LEDバックライトを搭載した最薄部2.28cmの最上位モデル「XS1シリーズ」のほか、6月発売の最新モデル「DS6シリーズ」に至るまですべてエコポイントの対象製品になります(シャープのエコポイント対象製品一覧はこちらで確認できます)。

>> エコポイント対象製品リスト(※リンク先ページの最下部をご覧ください)


どのくらいのポイントがもらえるの?

付与されるポイント数は製品によって異なります。テレビの場合は、下記の表のとおり画面サイズによってエコポイント数が設定されています。買い換え時に古いテレビをリサイクルした場合、さらにリサイクル料金相当分の3000ポイントが追加で付与されます。

■地デジ対応テレビ
サイズ エコポイント数(点)
46V型以上 36,000
42V型、40V型 23,000
37V型 17,000
32V型、26V型 12,000
26V型未満 7,000
リサイクルを行う場合 更に3,000

■
エアコン
冷房能力 エコポイント数(点)
3.6kw以上 9,000
2.8kw、2.5kw 7,000
2.2kw以下 6,000
リサイクルを行う場合 更に3,000

■冷蔵庫
容積 エコポイント数(点)
501リットル以上 10,000
401−500リットル 9,000
251−400リットル 6,000
250リットル以下 3,000
リサイクルを行う場合 更に5,000

※1点=1円として換算





具体的には、SuicaやPASMOといった交通機関カード、Edy、nanacoなどの電子マネー、ギフトカード、地域型商品券などのほか、全国各地の地域産品、ベルメゾンや楽天市場のエコ商品などあらゆるカード・商品と交換が可能です。交換商品リストは事務局のホームページで確認できます。また主要な商品、商品券等のリストを掲載したリーフレットも用意され、7月1日以降、全国の家電量販店や郵便局で入手することができます。

また下記製品については購入時に店舗(※エコポイント申請サポート販売店のみ可能)でポイントを代金の全部または一部に充当できます。
・ 地デジアンテナ工事(地上デジタル放送対応テレビ購入の場合のみ)
・電球形蛍光ランプ
・ 電球形LEDランプ
・ 充電式ニッケル水素電池




それではエコポイントと商品を交換するための手続きについて説明しましょう。商品交換には、住所や名前などを記入の上、貯めたエコポイントを登録し、交換したい希望の商品を選択する「(1)エコポイントの登録・商品交換申請」という手続きと、「(2)証明書類の郵送」を行う必要があります。

 
エコポイントの登録・商品交換申請書の見本(1ページ)。必要事項を記入の上、エコポイントを登録し、希望の交換商品を選択。証明書類をのりで貼り付けて事務局に郵送する   エコポイントの登録・商品交換申請書の見本(2ページ)。

まずエコポイントの登録・商品交換申請は、指定の申請様式に必要事項を記入して事務局に送付します。申請は書面の郵送のほか、事務局のホームページ上でも行うことができます。

ホームページで申請する場合、入力フォームに必要事項を入力し、申請書をプリントアウトします。申請後にエコポイントの管理、照会、ポイント交換が簡単にネット上で行えるというメリットがあります。

郵送で申請する場合、指定の申請様式は事務局ホームページで印刷するか、7月1日より全国の家電量販店や郵便局でも入手できるようになります。申請受付期間は09年7月1日から2010年4月30日まで。

また申請に併せて、対象家電製品購入時に保管した証明書類を事務局に郵送します。証明書類は「保証書のコピー」、「領収書(レシート)」の2点、そして古いモデルをリサイクルした場合はさらに「家電リサイクル券の排出者控えのコピー」が必要になります。

>>エコポイントの申請方法

エコポイント付与に必要なもの


エコポイント制度の目的は何?

このエコポイントの意義について考えてみましょう。実はテレビの消費電力はエアコンや電気を使った暖房器具のように大きなものではありません。

テレビのカタログに記されている年間の電力料金の目安は、大体2,000円〜4,000円の間で、使用条件が4.5時間/日ですので、家庭での実際の使用量はそれより多くなると考えられますが、年間で1万円を超えるケースは稀ではないでしょうか。電力料金は何Kw/月以上使用は第何区分という丼勘定なので、この製品は年、月いくらかかるという計算は難しいのですが、エアコンの年間の電気料金が同様に、1万円台後半から4万円と表示されているのに比べると、テレビは毎日使う電気製品の中の優等生だということがわかります。
地上デジタル放送用の電波塔となる東京スカイツリーの完成イメージ

地上テレビ放送は2011年にアナログ電波の送信を終了する予定です。地上デジタル放送のシンボルであるスカイツリー(新東京タワー)が東京都墨田区東向島工するのが同年といわれていますが、今年は地上デジタルの地方中継局の建造ラッシュの年。これまでは地理的に視聴可能な地域でも地形上の問題や障害物で受信が出来なかった多くの地域でも、地上デジタルが受信できるようになるでしょう。

また、光ファイバーを使った受信も好調に加入者を増やしています。ポイントというバックアップで、地上デジタルへの移行を後押しすることがもう一つの狙いなのです。地上デジタルが直接受信できるかは、販売店で確認できます。NHKや総務省に電話で問い合わせても地デジ受信が出来るかどうか親切に教えてくれます。

エコポイントを活用してワンサイズグレードアップも可能に

最新のテレビが安く買えるのですから、エコポイントは大いに歓迎です。ポイントを使ってワンサイズグレードアップしたり、またより高性能の省エネ機能を搭載した最新モデルの購入も可能になります。

日本に限らず、現在の「家庭」はバラバラな消費者の寄り合い所帯といわれていますが、定額給付金を出し合って、たまには家族が一緒に使うものを買うのも楽しいのではないでしょうか。


【エコポイントに関する問い合わせ先】
エコポイント事務局
0570-064-322(一般のお問い合わせ)
受付時間:9−17時(土日祝日含む)
http://eco-points.jp/EP/
※個別の対象製品については、各メーカーのお客様相談センター等へお問い合わせください

次ページでは最新エコテレビ情報、賢い省エネの方法などをご紹介します


筆者プロフィール
大橋伸太郎(AV評論家)

1956年神奈川県鎌倉市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。フジサンケイグループを経て(株)音元出版に入社、1990年『AV REVIEW』編集長、1998年には日本初にして現在も唯一の定期刊行ホームシアター専門誌『ホームシアターファイル』を刊行した。2006年に評論家に転身。西洋美術、クラシックからロック、ジャズにいたる音楽、近・現代文学、高校時代からの趣味であるオーディオといった多分野にわたる知識を生かした評論に、大きな期待が集まっている。