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【第69回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

「やあ、ジョージィ!」連続失踪事件の真相に迫る少年少女たちの青春ホラー

公開日 2023/06/30 06:30 ミヤザキタケル
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サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2017年公開の『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』をご紹介します!

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017年・アメリカ)
(配信:U-NEXT /Amazon Prime Video)

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』:U-NEXTにて配信中

スティーヴン・キング原作の傑作ホラー小説を、『MAMA』『ザ・フラッシュ』のアンディ・ムスキエティ監督が映画化。小さな田舎町で夏休みを迎えたルーザーズ(負け犬)・クラブの少年少女たちは、自分たちが暮らす町で頻発する児童失踪事件の裏に潜む不気味な存在に気が付く。ピエロのような容姿をした “それ” に立ち向かうべく、子どもたちは力を合わせて真相に迫っていくのだが…。

(C)2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC. All Rights Reserved.

ホラーが苦手という理由で本作を避けている方も多いと思うが、本作は「ホラー」とうよりも「青春ホラー」。それもそのはず、原作者であるスティーヴン・キングは青春映画の金字塔『スタンド・バイ・ミー』も手掛けており、言うなれば本作はホラー版『スタンド・バイ・ミー』。ホラー要素は作品の4割、残りの6割は青春・勇気・友情といった要素が占めている。

(C)2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC. All Rights Reserved.

つまりは、日常生活に支障を来すような尾を引く恐怖は残らない。誰もが通る子ども時代ならではの感覚が呼び覚まされるのと同時に、得体の知れない恐怖に直面できる本作を楽しめたという方は、ルーザーズ・クラブの面々が大人になり、再び"それ"と対峙することになる続編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』も是非ご覧ください。

(C)2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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