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ウェアラブルディスプレイって色々あるけど、それぞれ何が違うの?

野村ケンジが語る、“ウェアラブルディスプレイ端末”のいま

2014/07/31 野村ケンジ
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■各製品に様々な個性がある“ウェアラブルディスプレイ”のいま

いま、ウェアラブルディスプレイが注目を集めている。時にスマートグラスやヘッドマウントディスプレイなどとも呼ばれるこれらの映像機器は、頭部などに製品を装着することで、まるで目の前にディスプレイが置かれているかのような映像を映し出すもの。とはいえ、決して新しい発想というわけではなく、過去にもいくつかの製品がラインナップされてきたが、その大半が企業向けであったり、オモチャ然としたデザインやスペックだったりと、様々な理由からメジャーな存在とはなり得なかった。ところが、最近になってこのウェアラブルディスプレイが、大いに注目を集めることとなってきたのである。

■まさに“SF映画の近未来ガジェット”「Google Glass」の登場

きっかけとなったのは、やはり「Google Glass」の登場だろう。一般的なサングラスやメガネとそう変わらないスマートなサイズを保ちながら、音声コマンドで様々な情報を映し出すことができ、時に写真を撮影することもできる「Google Glass」は、モバイルに特化した巧みな製品コンセプトもあってか、既存製品とは異なる新たな商品性を創造。まるで、SF映画のなかにある近未来ガジェットが現実のものとなったような、斬新さをユーザーに対して印象づけることに成功している。

Google Glass

しかしながら、「Google Glass」はアメリカ本国で登場したばかりの製品であり、実際の販売もテスト段階に近い。片眼タイプのディスプレイであることもあわせ、システム的にも使用状況が限定される傾向にある。誰もが使いたがるとっても便利な未来グッズとなりうるには、いま少しの時間が必要なのも確かだ。

■“ハイクオリティ映像機”としての地位を確立する、ソニー“HMZシリーズ”

いっぽう、ウェアラブル端末というよりも、映画やビデオなどを見るためのハイクオリティ映像機器として好評を博している製品がいくつかある。代表的なものとして挙げられるのが、ソニー製ヘッドマウントディスプレイ“HMZシリーズ”だろう。その最新モデル「HMZ-T3」は、1,280x720画素の有機ELパネルを搭載することで、美しい大画面を映し出すことに成功。両眼タイプのディスプレイを搭載する機構的なメリットを活かし、解像度の低下もクロストークの発生もない上質な3D再生を実現している。

HMZ-T3

このように、シネマディスプレイとしてはかなりの実力を発揮してくれるソニー「HMZ-T3」だが、こういった製品たちは、映像の美しさを優先しているため外界の景色を見ることができず、「Google Glass」などウェアラブルディスプレイならではの“風景のなかにバーチャルな映像が浮かび上がる”というような使い方はできない。クオリティを優先するか、ユーザビリティを優先するか、このあたりは悩ましいポイントといえる。

■シースルーかつ大画面映像を楽しめる、“良いとこ取り”のエプソン「MOVERIO」

さて、ありがたいことに、世の中には“その中間”に位置する製品、というものがあったりする。ウェアラブルディスプレイでいえば、エプソン「MOVERIO」がそれにあたる。

MOVERIO

基本的にはサングラス風デザインを採用する両眼ディスプレイとAndroid OS採用のメイン端末を組み合わせた、情報端末然としたポータブル製品。だが、取り付けられるレンズの明るさが2タイプ付属していたり、クロストークのない3D映像を堪能できたり、HDMI接続のワイヤレスアダプターがセットとなったラインナップが用意されていたりと、映画などをハイクオリティな映像でじっくり楽しむことも可能だ。屋外から室内まで、幅広いシチュエーションで活用できることが最大のポイントである。

このように、現在のウェアラブルディスプレイは、情報端末として特化しているものから、ポータブルディスプレイとして映像クオリティにとことんこだわったもの、そして両方の良さを上手く取り込んだものなど、製品それぞれがひとつひとつでまったく異なる、特徴的なキャラクターを持ち合わせている。自分にとってベストなものは何か、じっくりと情報を吟味すべき、まさに選び甲斐のある製品ジャンルといえるだろう。(→野村ケンジが実践! MOVERIOのある新しい生活

(野村ケンジ)



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