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PR井上千岳氏が試す

オーディオのために電源を見直して、自宅の壁コンセントをサブゼロSE処理モデルに交換してみた

公開日 2025/07/11 15:28 井上千岳
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オーディオのために電源を見直して、自宅の壁コンセントをSE処理モデルに交換してみた

 

筆者宅で交換済みの「SE処理」を施工した分岐ブレーカー(標準タイプ HB型)

 一年ほど前に、分岐ブレーカーを交換した。そのときのことは本サイトでもお伝えした(記事はこちら)が、今度は壁コンセントである。これにもやはり少しわけがある。

ブレーカーを電源の入口とすれば、コンセントは出口に当たる。その間に屋内配線があって、双方をつなぐ形になっている。この配線も換えれば一番いいわけだが、事実上不可能と言っていい。やるとすれば外付けで室内を通すしかないが、100Vの電線が部屋の中を通っているのは危険だし外見も悪い。それにそこまでする気があるのなら、柱上から直接専用線を引いてしまうのが普通だろう。

そういうわけで配線をそのままにしておいて両端だけ換えても、意味がないと考える人は多いはずである。しかし果たして本当にそうなのか。全く効果がないのかどうか、確認してみようというのがここでのテーマである。

前回ブレーカーをご紹介したサブゼロ研究所では、現在コンセントとのセット販売をキャンペーン中である。ちょうどいい機会なので、そのことも含めて試してみることにした。

先にキャンペーンの紹介をしておくと、分岐ブレーカーと壁コンセントいずれもサブゼロ研究所最高グレードのSE処理を施したモデルをセットにしたお買い得商品である。同じSE処理によるコンセント・プレートも付属する。商品は4種類で、「ブレーカー2種×コンセント2種」の組み合わせになる。ブレーカーは標準タイプHB型とコンパクトサイズの2つ。コンセントはロジウムメッキ採用のハイエンドオーディオグレードと一般的なオーディオグレードが用意され、それぞれの組み合わせで4種類という仕組みになっている。

いずれも1人1セットで、先着5名までの5セット限定販売。セット購入ページ開設記念のキャンペーンで、別々に購入するよりかなりのお買い得になっている。また工事は電気店など有資格者に依頼しなければならないが、セットなら一度で済むからその点でまた割安になるのも確かである。


井上千岳氏が導入したモデルと同等品。通常価格:46,240 (税込)が36,520 (税込)で販売中

さて拙宅では既にブレーカーを交換しているので、今回は壁コンセントを取り換えるだけだ。これで屋内配線の両端を換えたことになる。

前回も半信半疑だったが、今回はもっと確信が持てない。一度かなり底上げしてあるところへまた同じことをしてみても、どれだけ変化があるものか。なんとなく見当が付かないまま、ともかく工事は簡単に済んだ。

 

ノイズが徹底的に除去された印象で、鮮度が劇的に向上した

 

工事業者によって、SEモデルに交換された壁コンセント(左)。カバーを取り付けて完成したところ(右)

どの程度期待していいものか、少しだけ重い気分にもなりながら音を出してみると…明らかに何かが違う。音が異様にきれいなのだ。

バロックで言うと、ヴァイオリンもチェロもあるいはチェンバロも音が澄み切っている。弦を1本々々丁寧に磨いて、ぴかぴか光っているようなイメージである。

要するにS/Nがいいわけだが、普通S/Nは背景や周辺ノイズとして現れる。しかしここでは音そのものから濁りや汚れが、すっかり消えてしまったよう感触である。

ピアノではどうかというと、これも極限まで汚れを洗い落としてしまったように純粋なタッチが響く。そして低音が深い。いつもより低いところまで沈んで、しかも音色や音程がクリアに聴こえている。周辺のどろどろした濁りがなくなったせいのように思える。

コーラスがこの上なく美しく鳴るのは当然のようでもあるが、微小レベルの表情の変化がとりわけ明快だ。顕微鏡で覗いたように細かなところまでくっきりと見える。鮮度が高いのである。

ブレーカーのときも鮮度の高さに驚いたものだが、それは結局S/Nが高い、つまりノイズが減少しているのである。それが今回は徹底的に除去された印象で、鮮度が劇的に向上するしレンジも広がっている。特に低域の沈み方は、予期していなかっただけに意外なほどである。

両端だけ更新するだけでも、十分な改善効果が得られる

ただ勘違いしないでほしいのは、量感が増すわけではないということだ。音程が低いところまで下がるということであって、どすんどすんという量感が出るのではない。そういうこともあるのでスケール感がどうか。きれいになりすぎて立ち上がりが細くなることがあるかもしれないと思って、オーケストラでは普段より少し音量を上げてみた。

ところが聴いてみるとただの取り越し苦労で、少しも痩せた感触はない。それどころか楽器それぞれの色彩が鮮やかで、目が覚めるように華やか。大太鼓の重い低音が震えるように轟き、コントラバスなどの低音弦もいつになくはっきりとわかる。だからクライマックスではエネルギッシュな爆発が聴かれるし、大音量での切れがいい。S/Nと鮮度のほかに、立ち上がりの速さとエネルギー、レンジの広さも全て増しているのがわかる。

屋内配線のことはさておいて、両端だけ更新するだけでも十分な改善効果が得られる。それが今回の結論だ。電源はインフラであるだけに、その効果は意外なほど大きなものであることもまた確かである。

セット割引キャンペーン価格の組み合わせ

 

ハイエンドオーディオグレード壁コンセント(ロジウムメッキ採用)

  オーディオグレード壁コンセント

SE処理」を施工した分岐ブレーカー (標準タイプ HB型)

 86,240  (税込)  72,270  (税込)

 46,240円 (税込)  36,520  (税込)

SE処理」を施工した分岐ブレーカー (コンパクトタイプ)

  77,990円(税込)  64,570  (税込)

   37,770  (税込)  28,600  (税込)

 

オーディオ評論・井上千岳氏

【取材試聴ソフト】

(1)「ヴィヴァルディ:四季、海の嵐他」 フェデリコ・グリエルモ(Vn) 新イタリア合奏団 マイスター・ミュージック MM−4529

(2)「アルベニス:入江のざわめき/細川夏子」 細川夏子(ピアノ マイスター・ミュージック MM−3092

(3)「ドイツ・ロマン派の合唱曲集〜『ラインの乙女』」ラファエル・ピション(指揮) アンサンブル・ピグマリオンほか ハルモニア・ムンディ/キング・インターナショナル KKC5643(HMC 902239)

(4)「サン=サーンス:交響詩集」フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) レ・シエクルハルモニア・ムンディ/キング・インターナショナル KKC6761/2(2CD)

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