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PRVGP2025コスパ大賞受賞! 日本人向けにチューニングされた3千円台のイヤホン

新鋭ブランドBaseus上陸!完全ワイヤレス「Bowie WM01」は全方位に隙のない仕上がり

公開日 2025/02/07 06:30 海上 忍
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■巨大な製造設備を自社で持つガジェット好き必見の新鋭ブランド


「メーカー」という言葉の意味は、この二十年ほどで大きく変化した。かつては製品の企画・設計から製造まで一気通貫に行う会社こそメーカーだったが、近頃は製造工程をまるごと別会社に委託するケースが珍しくない。製造設備を持たない会社、いわゆる「ファブレス」がメーカーの新しいあり方として定着したのだ。

Baseus(ベースアス)は、そのようなファブレス化と真逆のスタンスをとるメーカー。中国国内に3つの大規模な工場を構え、USB電源やモバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンなどさまざまなデジタルガジェットを製造しており、大半の製品が自社生産となる。

ブランド名称はBase on User、すなわち「つねにユーザーの目線に立って考え行動する」ことに由来するのだそう

2023年に竣工した江西省工場は、6万平米の敷地に約千人が働くという最新鋭の設備が揃う旗艦工場で、ワイヤレスイヤホンやUSBハブなどの量産を担っている。そのほか中国国内に2つの工場を所有。完全ワイヤレスイヤホンの全世界シェアは約2.7%で、とりわけアジアの主要圏では売上ベスト5に入るオーディオブランドでもある。

最新鋭の設備が揃う江西省の自社工場

■日本人の聴覚特性にあわせたサウンドチューニングを施した


「Bowie WM01」という完全ワイヤレスイヤホンは、ユーザー目線を強く意識するBaseusらしいプロダクト。イヤホンの価値を決める品質とデザイン、サウンドのすべてにおいて “ちゃんとした” 出来栄え、しかも3千円台とくればVGP2025でコスパ大賞に輝いたことも頷ける。パッケージを開封して現れるのは、小さな充電ケース。表面にはマットな加工が施され、指紋をつきにくくするための配慮も。“ちゃんとした” ところは、ペアリング時にも感じられる。イヤホンから聞こえてくるアナウンスは、電子音でもなければ英語でもない、標準語アクセントの日本語。「ディープバス」や「ボーカルをクリア」といったEQモードも選択できるスマホアプリも対応している。

Baseus「Bowie WM01」(ナチュラルグリーン):オープン価格(実勢価格3,780円前後/税込)

Bowie WM01のサウンドは、ひと言でいうと「オールマイティ」。チューニングはフラット志向で低域から中域、高域にかけて特に強調されていないから、クセというものが感じられない。なるほど、日本人による日本人向けのチューニングが施されていることも影響しているのだろう。コンパクトサイズゆえの宿命として量感がややスリムな傾向はあるものの、アプリのEQモードで「ディープバス」を選択すればある程度補える。イヤホン本体は5時間、充電ケース併用で25時間という連続再生時間も、日々持ち歩くイヤホンには欠かせないところ。

カラーはクラスターブラック/ナチュラルグリーン/ベビーピンクの3色

日本市場に登場したばかりのブランドだが、そのモノづくりに対する姿勢は製品を通して広く知られるようになるはずだ。

【SPEC】
Bowie WM01
●通信方式:Bluetooth 5.3 ●連続再生時間:5時間(ケース込み25時間)●重量:4.2g(イヤホン片側)


(協力:ベースアステクノロジージャパン)

本記事は「VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版」からの転載です。

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