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PR揺るがぬブランド理念が裏付ける実力

U1万円でこの音を出されたら文句なし。超コスパの新星、完全ワイヤレス「Tranya Nova」レビュー

公開日 2023/12/06 06:30 高橋 敦
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■確固たる信念と特色を持つ新鋭ブランドTranya



Tranyaブランドのフラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「Tranya Nova」

中国深センの新鋭ブランドから、ノイキャンにヒアスルー、優れた通話性能や諸機能をフル装備した完全ワイヤレスイヤホン、「Tranya Nova」がU1万円で登場した。

……というだけでは「U1万円クラス完全ワイヤレスってもうだいたいそうじゃん」と気にも留められないのが現状だ。深セン企業の開発力もフルスペでハイコスパなのも実際すごいことなのだが、いまや当然のこと扱い。しかし、であるからこそ、その状況で存在感を発揮し生き残れているブランドは、確固たる信念とそれに由来する特色を持つ、芯のあるブランドと言える。

このTranya NovaをリリースしたTranya(トランヤ)も、まさにそういったブランドだ。

2015年設立の新鋭ブランド「Tranya」

音響エンジニアとして様々なオーディオアイテムの開発に携わってきたテイラー・チャン氏により2015年に設立され、当初からエントリー価格帯に注力。というのも同社のブランド理念は、

「素晴らしいサウンドで音楽を楽しむことは誰しもが持つ基本的な権利であり、天文学的な値段のスピーカーやヘッドフォンを必要とするものであってはならない」

というものなのだ。その実現のためテイラー氏とチームは先端技術の研究・開発に取り組み、部品単位までのコスト管理も徹底。優れたサウンドと先進的な機能を誰もが手にできるリーズナブルさで提供するという、自らに課したミッションを実現してきた。

その最新の成果がTranya Novaというわけだ。Tranyaの完全ワイヤレス製品の中心価格帯は4,000円から6,000円であり、直販税込9,980円のTranya Novaは同社ラインナップのフラグシップ的な位置付けになる。このモデルをチェックすれば同社製品全体の特色も知ることができるだろう。

■価格帯を超えたノイズキャンセリング性能はまさに「ハイコスパ」



基本スペックはまさに最先端だ。Qualcommの最新Bluetooth SoC「QCC3072」を採用。それにより通信安定性や省電力性の向上に加え、高音質コーデックaptX Adaptiveや高度な通話ノイズキャンセリング機能Qualcomm cVc 8.0 ENCへの対応といった特徴も得ている。コーデック周りではiPhoneとの接続に適するAACにも対応し、次期標準と目されるLC3にもアップデート対応予定。

「Tranya Nova」(直販税込価格:9,880円)

機能・仕様面ではほかに、複数台のスマホやPCとのマルチデバイス接続、遅延を40msにまで抑えるゲーミングモード、IPX5防水、ワイヤレス充電、タッチ操作割当変更やイコライザー機能を備えたアプリなどに対応。冒頭で述べたように「フル装備」だ。バッテリーライフもイヤホン単体9時間+充電ケース充電27時間の合計36時間が確保されている。

ハイブリッドノイズキャンセリングの性能も外部ノイズ最大43dB低減と強力。その手の数値の大小と実際に体感できるノイキャン効果の大小は必ずしも綺麗に比例するわけではないのが現実だが、このイヤホンのノイズキャンセリング性能は実際に強力だ。

駅前・ロータリー有・ビル建設工事中という環境で実際に試してみたが、ノイズキャンセリングにも定評ある3万円台ハイエンド機のそれを10として、本機のノイズキャンセリング性能は9にまで迫る印象。1/3未満の価格で9/10の性能とはこれぞハイコスパ! 価格対性能比が高いとはこういうことだ! という実力だ。同社には様々な音響測定機器が揃えられており、ノイズキャンセリング性能測定専用の機器もあるというから、それを活用しての研究開発の成果ということだろう。

アクティブノイズキャンセリング、そして風切り音の低減性能は極めて優秀

さらにはノイズキャンセリングマイクに風が当たることで生じる風切り音の低減については、本機のそれは3万円台ハイエンドを凌駕。風切り音が気になりがちな方も要注目だ。外音取込アンビエントモードの音調も自然。

イヤーピースはS/M/Lの3サイズを同梱する

■この音なら文句なし。ナチュラルな音調と豊かなディテール描写を両立



では最後に音質周りの要素、そしてサウンドインプレッションをお伝えしていこう。

本機のサウンドは12mm径ダイナミック型ドライバー、そして音の鮮明さと分離性を向上させる独自技術「SonicMax」から生み出される。SonicMax技術の詳細は明かされていないが、その「鮮明さと分離性」こそ彼らが音作りにおいて重視しているポイントなのだろう。

製品の分解イメージ。独自技術「SonicMax」を採用し、音の鮮明さと分離性を向上させている

実際に聴き始めると、イコライザーのプリセット「バランス」を使用した状態がたしかにバランスの良い音調。幅広い帯域をチェックできるYOASOBI「アイドル」を聴いても、ベースの低音やピアノの高音など特定の音域が目立ったり、音色の癖が強まるといったことは感じられない。

面白いのは前述の「鮮明さと分離性」の部分。このイヤホンの実際の音調は、その言葉からイメージされがちなハイコントラストなクール系ではない。特にiPhoneとのAAC接続時にはむしろナチュラル系やウォーム系という印象を持つ方も多いだろう。

実際にサウンドをチェックすると、「鮮明さと分離性」が感じられるナチュラル/ウォームな傾向

だがナチュラルでウォームな感触でありつつ、たとえば高域がぼやけてシンバルの細かなリズムが届きにくいとか、音同士が馴染みすぎてフレーズがカチッと決まらないとか、そういった不明瞭さはない。このモデルにおいてSonicMax技術は、その言葉からイメージされるまさに “ソニック” というシャープな音を得るためではなく、ナチュラルな音調と豊かなディテール描写を両立させることに活躍している。そのように感じられるサウンドだ。

なおaptX Adaptive接続を利用した際には高域側描写のピシッとした硬さや鋭さが少し強まる。しかし全体のバランスや感触が一変することはなく、基本ナチュラル系+αのカッチリ感という美味しいところに収まってくれるのでこちらも好印象。この価格帯でこの音を出されたら文句なしだ。

専用アプリを用いたイコライジングなども使いこなしたい

サウンドチェックまで一通りを終え、全体を振り返って改めてピックアップしたいのはやはりノイズキャンセリング周り。その静かさはハイエンド機に迫り、風切り音の少なさに至っては価格帯関係なくトップクラスだ。「独自の革新的な防風技術」「風の干渉に耐えるように精密に設計」によるというこの風切り音低減。こういった比較的に地味な部分に明確な向上を生み出せることにこそ、Tranyaの開発力が強く現れているのではないだろうか。

Tranya Novaの価格帯を超えた実力は、彼らのその技術力、そして揺るがぬブランド理念に裏付けされている。


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(提供:Tranya)

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