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【PR】6千円台で2BAドライバーの本格派

VGP2021で「コスパ大賞」受賞の理由は? SOUNDPEATS「Sonic Pro」の魅力に迫る

2021/09/09 岩井 喬
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2013年に設立して以来、驚嘆のコストパフォ―マンスでイヤホン界に新風を吹き込む「SOUNDPEATS」。最新トレンドを盛り込む企画力やコスト管理も巧く、1,000円違うだけで音づくりはガラッとよくなる。中でもアラウンド5,000円の優秀モデル「Sonic Pro」は、VGPアワードでコスパ大賞を受賞。ここでは審査員の岩井氏に受賞理由を、兄弟モデル「Sonic」と比較しながら解説してもらった。

「Sonic Pro」¥6,880(税込)

様々なECサイトで販売される低価格完全ワイヤレスイヤホンのなかでも、こと音質のよさにおいて抜きん出たものを持っているのが2013年に創業した「SOUNDPEATS(サウンドピーツ)」である。

サウンドピーツは中国・深センに本拠地を置き、20以上の特許を取得した高い技術力を持つ企業であるとともに、アメリカや日本を中心に、世界20か国の市場へ製品を送り出し、製品の利用者数も500万人を超えるという大きな規模を有するメーカーだ。

このサウンドピーツの完全ワイヤレスイヤホン製品の中でもVGPアワードにおいて「コスパ大賞」の栄誉に輝いたのが「Sonic Pro」である。Sonic Proがコスパ大賞として評価されたポイントは大きく3つ挙げられる。

ケースは充電パッドの上に置くだけで充電できる「ワイヤレス充電」に対応するため、充電のたびにケーブルの抜き差しは必要ない

1つ目は音質のよさ。Sonic ProはSonicシリーズの最上位モデルとなっており、アンダー5,000円で買える弟モデル「Sonic」がダイナミック型なのに対して、PROはデュアル・バランスド・アーマチュア・ドライバーを搭載。日本人向けのチューニングを施し、特にボーカル帯域の際立ちにポイントを置いている。

2つ目は6,000円台で豊かな機能性を備えていること。SoCはクアルコム製「QCC3040」を採用しており、周囲の電波状況に合わせて自動的にビットレートを調整して音途切れを回避できるaptX Adaptiveコーデックに加え、aptXやAACといった高音質コーデックにも対応。ワイヤレス充電機能といった便利機能も備えている。そして3つ目が、独自性を持っている点だ。特にゲームモードはユニークで、60msの低遅延も実現している。

ワンランク上のボーカル再生が魅力

実際の音質であるが、まずAACコーデックでの接続ではナチュラルで伸びよく、ボーカルの生々しさもほのかに感じさせつつ、口元のエッジを艶よくしっとりと描き出す。リズム隊はタイトなアタック感でまとめ、オーケストラの管弦楽器もきめが細かく、余韻も爽やかで空間性も高い。ピアノの低域弦もしっかりとしてバランスの整ったサウンドとなる。

aptXコーデックではより高域の明瞭度、解像感が高まり、低域方向の音伸びも階調性よく自然に表現。ボーカルの輪郭もより明快になり、エレキギターのリフの重みも含め、密度感のある中低域を聴かせてくれた。

楽曲操作や音量調整などは、左右のイヤホンに搭載した物理ボタンで行う。ボタンはクリック感があるので、誤操作も少ない

管弦楽器の旋律も太さがあり、余韻の僅かなふくよかさが耳当たりよく届く。特に歌入りの楽曲をよく聴く方ならば、口元の明瞭さと分離感を持たせつつ、ボディの厚みも同時に感じられる、ワンランク上の充実したボーカルを味わえるので、広くお薦めしたい製品である。

もう少し予算を抑えてコンパクトなモデルをお探しの型には「MINI」がお薦めだ。6.1mmダイナミック・ドライバーを搭載し、AACコーデック対応で音質にも留意した設計が貫かれている。Sonicシリーズよりもメリハリよくダイナミックで鳴りっぷりのよい華やかなサウンド傾向を持つ。低域は力強く、高域は分離よく鮮やかだ。


VGPアワードで「コスパ大賞」を受賞した理由

2BAによる緻密なサウンド
高域用と中低域用とそれぞれにバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを搭載する2BA構成。音の分離感など繊細な表現を再現すべく設計し、日本人の耳に合うようにチューニングしている。


音質重視のaptX Adaptive
オーディオコーデックは「aptX Adaptive」も利用できる。対応機器同士の組み合わせで、接続状況がよければハイレゾ相当のaptXHDでの接続ができる。そのためハイレゾDAPを使うマニアのサブ機としても使えるだろう。


動画に強い低遅延モード
本機の左耳のボタンを3回連続で押すと特別なコーデックを必要としない「ゲームモード」になる。60msを謳う低遅延モードなので、口元のズレが気になる動画視聴なども違和感を感じずに楽しめる。



<サイズ重視なら「MINI」>


対応オーディオコーデックやドライバーに違いがあるが、より小型モデルがほしい方には「MINI」がお薦めだ。カラー展開も白と黒の2色。サウンドも明瞭かつ快活なドンシャリ系!


「MINI」¥4,580(税込)

「Sonic Pro」SPEC ●通信方式:Bluetooth Ver.5.2 ●対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive ●ドライバー構成:バランスド・アーマチュア・ドライバー×2 ●連続再生時間:約15時間(ケース込み約35時間) ●質量:約6g(イヤホン片側)、約47g(ケース部) ●付属品:イヤーチップ(S/M/L)、USBType-C充電用ケーブル

本記事は「プレミアムヘッドホンガイド Vol.26」からの転載です。
(提供:SOUNDPEATS)

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