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<山本敦のAV進化論 第212回>

【試聴レポ有】ゼンハイザー「ACCENTUM」誕生秘話を担当者が語る。MOMENTUMのこだわりを身近に

2023/09/26 山本 敦
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「アクセンタムは日ごろからポータブルリスニングを楽しむ方々のため、可搬性の高いワイヤレスヘッドホンを目指しました。本体をコンパクトにして、ハウジング内部の限られたスペースに最高のサウンドを届けるドライバーを載せるため、サイズを小型化しながらモメンタム級のサウンドを鳴らせるドライバーがアクセンタムに搭載されています」

カラーバリエーションにはブラックとホワイトが揃う

ノイズキャンセリング、外音取り込みの効果にもベスト・イン・クラスの性能を追求した。アクセンタムはイヤーカップの表側・内側に載せたマイクを使って環境音を集めて、ゼンハイザー独自のアルゴリズムによってリスニングに不要なノイズだけを消音する。モメンタムの最新モデルが搭載するアダプティブノイズキャンセリングには非対応だが、上質なサウンドをスポイルすることなく、高い消音効果が得られる最良なノイズキャンセリングのバランスを実現するためチューニングを徹底的に追い込んだ。

「ポータブルリスニングを楽しむ方々にとって、ワイヤレスヘッドホンが軽いことはとても大事な要素のひとつです。アクセンタムはあえて装飾性をそぎ落としたシンプルなデザインとしたことで約222gの軽量設計を実現しています。“バッテリー持ち”も多くのユーザーが関心事として挙げる要素ですが、アクセンタムでは満充電から、ノイズキャンセリングONを選択して最大50時間の連続再生に対応します。およそ3週間、チャージせずにふだん使いができるワイヤレスヘッドホンとしても注目してほしいですね」

■試聴インプレッション:バランスの良いサウンドとノイキャン効果



IFAの会場に展示されたアクセンタムを、短時間ながら筆者も試すことができた。軽さを追求したというワイヤレスヘッドホンは、イヤーパッドやヘッドバンドの内側のクッション、側圧とのバランスがとてもよく、装着していることを忘れてしまうほどフィット感が心地よい。

本体はフラットに折り畳める

モメンタムの最新モデルが搭載するタッチセンサー式のリモコンも、アクセンタムでは「ワイヤレスヘッドホンに慣れていないユーザーもシンプルに扱えるように」という意図からボタン式のリモコンが選ばれた。ボタンのクリック音がイヤーカップを伝わって響いてしまうことがないよう、細部を徹底して作り込むところがゼンハイザーらしい。

サウンドはゼンハイザーのデモ機により試聴したが、解像度が高くニュートラルなバランスが好印象だった。音の輪郭線を丁寧に描き、低音も十分な量感を伝える。長時間聴きこんでも疲れないタイプのヘッドホンだ。バランス重視のサウンドは、モメンタムシリーズと同様に「Sennheiser Smart Control」アプリに搭載するイコライザー機能を使って、楽曲やリスニング環境に合わせたカスタマイゼーションが楽しめる。

ノイズキャンセリングは賑やかなブースの喧噪をしっかりと抑え込む効果が確認できた。外音取り込みに切り換えると、ヘッドホンを装着したままでもアーン氏と自然に会話を交わすことができた。

なお、モメンタムシリーズでもこだわってきた「風切り音防止」機能がアクセンタムに継承されているという。この日は試していないが、2個の通話用マイクによるクリアなハンズフリー通話音声にもこだわったそうだ。

クリック感が心地よいボタン式のリモコンを採用

Bluetoothオーディオのコーデックは最大48kHz/24bit対応のaptX HDを採用した。ハイレゾ級のワイヤレスオーディオ再生に対応しながら、製品の価格を抑えてアクセンタムを多くのユーザーに楽しんでもらうことを考えて「最良なコーデック構成にした」とアーン氏が狙いを説く。

アクセンタムはゼンハイザーの「HD 450BT」の後継機にも位置付けられるワイヤレスヘッドホンだ。「より親しみやすい名前に生まれ変わった、ゼンハイザーの高音質・高機能なハイエンドクラスのワイヤレスヘッドホンをぜひ楽しんで欲しい」と、アーン氏は日本のファンにメッセージを寄せた。アクセンタムが、これからどんな物語を紡ぐシリーズに成長するのか楽しみだ。

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