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開発期間は27ヶ月。試作パーツは数千に及ぶ

【開発者インタビュー】AudioQuest「NightHawk」は技術革新でヘッドホンの常識に挑む

公開日 2015/02/10 13:19 構成:編集部 小澤貴信
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■NightHawkを開発する上で比較対象としたヘッドホンとは?

ーー NightHawkの音作りを行う上で、参考にしたヘッドホンなどはありましたか?

Gray氏 特にひとつのリファレンスがあったというわけではないですね。なぜかと言えば、私はAKGのヘッドホンのサウンドはお気に入りですが、一方で好きになれない部分や不満に思う部分というのもあります。それはゼンハイザーでも同じです。ですから、ひとつのモデルが絶対的な基準になることはありませんでした。ただ、歪み特性を極限まで下げたいと考えた時に、ひとつの指標としたのはAUDEZEの「LCD-3」でしたね。LCD-3は他社製品と比べても圧倒的に歪が低いのです。それでも、ある時点でNightHawkはLCD-3より低い歪みを実現できましたので、それ以降は比較対象という意識はあまりありませんでした。もちろん、ゼンハイザーの「HD800」や、FOSTEXのフラグシップ機など、市場の中で権威のあるもの、主観的にも客観的にも性能が評価されているモデルとは一通り比較は行っています。

ヘッドホン開発にあたっては日本のヘッドホン市場は強く意識したと語るSkylar Gray氏。NightHawkは2月14日に開催される「ポタ研」にて日本初披露される予定だ

ーー NightHawkと各社モデルを比較した上での印象というのはいかがでしたでしょうか

Gray氏 NightHawkは他社の主要なヘッドホンと比べても歪みを圧倒的に低く抑えることができたと自負しています。周波数特性も相当良いところにまで持って行くことができました。ただ繰り返しになりますが、開発初号機ということもあって、比較対象のモデルに勝るという軸ではなく、歪み特性も混変調歪みも、とにかく可能な限り下げて、唯一無二のクリーンな音を突き詰めることを心がけました。

幅広い音楽ジャンルに対応できる再現性を目指した

ーー NightHawkをつくるにあたって、特にリファレンスとしたアルバムや楽曲というのはありますか? また、NightHawkが得意とする音楽ジャンルというのはあるのでしょうか。

Gray氏 リファレンスにはジャンルを特定することなく、幅広い音楽を使って、音楽的な好みが音作りに出ないよう目指しました。音源については、自分のライブラリーも使いましたが、AudioQuestが保有している非常に豊かな音楽ライブラリーもフル活用しました。ですからNightHawkはどんなジャンルの音楽に対しても適応できるサウンドを持っていると考えています。

ーー 最後に、日本のヘッドホンファンにメッセージをお願いします。

Gray氏 AudioQuestは、日本の市場を非常に重要視しています。世界を探しても、日本ほど音楽、そしてモノ作りにこだわっている国はそうそう無いと考えています。そういうマニアックな日本という国で、NightHawkが評価されることを一番期待しているところです。好みの音楽を追究し、ヘッドホン選びにも高い意識を持っているという点で日本はパーソナルリスニングが非常に進んでいる国ですよね。NightHawkは、そんな日本のファンの方を非常に意識した製品とも言えます。

ーー 本日はありがとうございました。



(構成:編集部 小澤貴信)

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