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【特別企画】RockDiskNextの音質徹底検証!

かないまる×アイ・オーが明かす、高音質NAS「RockDiskNext」DSD対応の裏側

2013/12/25 記事構成:ファイル・ウェブ編集部
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RockDiskNextの深い魅力
想像以上に“オーディオ”にマッチしたNAS


−− RockDiskNextの高音質設計はどういった経緯で実現したのですか?

開口: RockDiskNextでは、企画当初からAV機器との連携を意識はしていたんです。NASは24時間動かしっぱなしという利用シーンが想定されるので、たとえばワンルームマンションにNASを置いたときにも、極力生活の邪魔にならないよう静音性を徹底して追求しています。それはそのままオーディオと組み合わせたときの静音性にもつながるんです。RockDiskNextは、この価格帯では珍しいスチールシャーシやアルミケースを採用してファンレスを実現しています。

RockDiskNextの説明をする開口氏

また、組み立て作業中に手を切ったりしないようにシャーシのエッジを折り返し加工しています。これはキットモデルだからこその工夫ですが、剛性のUPにもつながっているんです。

内部を開けたところ

エッジ端を折り返す加工としている。元々はキットモデルを組み立てる際に手に怪我をしないようにするための配慮だったが、結果的に音質向上にも効果のある構造となった

金井: いやぁ、オーディオのことが頭の片隅にないと、こんなシャーシの設計なんて生まれないと思いますよ。RockDiskNextは開発者が自覚していない部分でも、音質に良い影響を与える設計がされていると思います。

開口: そうですね。同様にキットモデルが存在する為、HDDが搭載されていない状態でも動作する必要があり、システムソフトウェアは基板上に存在します。結果的にハードディスクアクセスを軽減していますが、これもオーディオ的には有利でしょう。

ソフトウェアについてはスマホ向けの商品として販売することが決まっていたので、オーディオ観点ではいくつか課題を残していたことも事実です。ですから配布中のβファームではDSD対応以外にも細かなところでチューニングが加えられています。

金井: β版ではSTR-DN1040との互換性も向上しますね。一時停止が効くようになりました。

開口: その変更は他のネットワークプレーヤーでも顕著に改善しています。他にも通販限定商品ということで、本体デザインは写真映えするためのアクセントが随所に施されています。その一つがスタンドですが、樹脂製なので金属筐体のメリットである安定感を活かしきれません。そのため、実用上スタンド無しでも使えるように本体底面にもゴム脚が仕込んであります。

本体底部にはゴム脚を配置している

金井: そう、そこもなんですよ。このゴム脚がちょうど良いんですね。音が安定しています。作った人の想像以上に、“オーディオ”にマッチしたNASだと思いますよ。

RockDiskNextのアルミ筐体を手に「オーディオのことが頭の片隅にないと、こんな設計なんてしないのでは」と語る金井氏

私は、RockDiskNextを使えばTA-DA5800ESが特に良い音で鳴るということを、広く伝えたいんです。アルミ筐体の話をしましたが、それだけではなくHDDの固定方法、基板設計、ソフトウェアなど、RockDiskNextは様々な要素が積み重なって音質に好影響を与えていると思います。偶然の設計が音に良い影響を与えている製品というのは数年に一度出現しますが、RockDiskNextは異例によくできています。その上で先程も出たように、設定の工夫でさらに音のよい状態にできる。SAMBAを無効にするなんてもうクレイジーですけどね。

開口: そういったRockDiskNextの音質的な使いこなしを「かないまるのホームページ」で詳細に解説して頂いています。ありがとうございます(笑)。これから使って頂くユーザーの皆様にも是非ご一読をお奨めします。

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