ソニー「BRAVIA Theatre System 6」レビュー! “高コスパ”5.1chホームシアターシステムで自宅が映画館に
2026/04/09
「5月31日に、嵐の東京ドーム最終公演がリアルタイムで配信されますよね。どうせなら大画面といい音で楽しむべきだと思うので、どうやって見たらいいのかわかりやすく解説して下さい!」と、女性編集者から依頼(無茶振り)が!
そちら関係の楽曲に疎い身としては、「そういえば、そんな話もあったな〜」くらいの認識でいたのだが、よくよく聞いてみると、奥様から嵐の配信を大画面テレビで見たいと言われている知人もちらほら。ということは、ホームシアターに興味がない女性層に関心を持ってもらうコンテンツとして、『ARASHI LIVE TOUR 2026』の配信はかなり有望かも。
ということで今回の配信を、いい映像といい音で、しかも比較的手軽に楽しめる方法を考えてみた。具体的にはストリーミングデバイスのFire TV Stick HD、そしてサウンドバー(いい音)と超短焦点プロジェクター(大画面)の導入である。
今回の配信はオフィシャルサイトでチケットを購入し、インターネットブラウザ経由で視聴するという流れ。スマホやタブレット、PCで見る人が多いだろうが、ファンならもっといい環境で楽しみたいところだ。
例えば、それらのデバイスからテレビにHDMIケーブルなどでつないでもいいし、最近のスマートテレビはブラウザ機能を備えている製品も多いので、テレビで配信サイトにアクセスする手もある。
今回はどんなテレビでも視聴できる方法として、先日発売されたアマゾン「新Fire TV Stick HD」(6,980円/税込)をチョイスした。Fire TV Stickなら色々なストリーミングサービスを楽しめるので、後々も活用できるのも選択理由のひとつ。
ブラウザアプリ「SILK」をインストールし、『ARASHI LIVE TOUR 2026』の配信サイトにアクセスする。リモコン操作でURLを打ち込むのはちょっと面倒だったが、無事にサイトにつながって、テスト動画も問題なく再生された。
55インチテレビにフルスクリーンで表示しても画がボケたり、動作が遅くなるような印象はない。各家庭のネットワーク環境次第ではあるが(常時10Mbps以上を推奨)、これならライブも不満なく大画面で楽しめるだろう。なおSILKアプリは歴代Fire TVでも使えるので、お持ちの方は試してみるといいだろう。
さて『ARASHI LIVE TOUR 2026』は“ライブ”の配信なので、音質はひじょうに大切だ。配信音声はおそらく2chステレオで、テレビ内蔵スピーカーでも再生はできるが、ファンとしてはもう少し迫力や臨場感のある状態で聴きたいはず。
ということで、まずは自宅テレビの音質改善に取り組んでみてはいかがだろう。最近はARC/eARC対応テレビと、同じくARC/eARC対応サウンドバーやアクティブスピーカーも増えている。それらを導入するだけで、ライブの印象はかなり変化するはずだ。
その中から今回は、ソニーの「BRAVIA Theatre System 6」(ソニーストア価格11万円、税込)を準備した。詳細は以下の記事で確認してもらいたいが、サウンドバーとサブウーファー、リアスピーカー用ワイヤレスアンプと2台のリアスピーカーのセットで、リアル5.1chサラウンドに加えてソニー独自の立体音響効果も楽しめる。
『ARASHI LIVE TOUR 2026』の配信はチェックできないので、既発売のUHDブルーレイ『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』で音を確認した。UHDレコーダーのHDMI出力を有機ELテレビに、さらにテレビのHDMI(ARC)端子をBRAVIA Theatre System 6に繋いでいる。
このディスクにはドルビーアトモスとリニアPCM 5.1ch/2.0chの3種類の音声が収録されているので、まずドルビーアトモス音声(わが家のテレビはARC対応なので、ドルビーデジタルで再生されている)を選ぶ。
女性編集者(櫻井翔推し・UHDブルーレイも彼女の私物)のお薦めから、「truth」「A・RA・SHI」「5✕20」を再生すると、ボーカルに厚みが出て、演奏の迫力も増してきた。歓声の包囲感もライブらしさを演出している。音質改善のメリットは確実にあることが確認できた。なお、初期値ではサブウーファーとリアスピーカーの音が強めに感じたので、専用アプリ「BRAVIA Connection」から4ポイントほどレベルを下げている。
UHDブルーレイの音声をリニアPCM2.0chに切り替える。この場合は、全てのスピーカーから同じ音が再生されるマルチステレオモードとなり、音に包まれる感じは面白いのだが、ライブ音源の移動感などは少し違和感がある。気になる方は、アプリで「サウンドフィールド設定」を切り替えるといいだろう。
音の迫力がアップしたことで、ライブらしさが楽しめるようになった。せっかくならもう少し欲張って、80〜100インチ画面を体験してみてはどうか?
最近はスマートプロジェクターが人気だが、それらのユーザーの中には“テレビ代わり”にプロジェクターを使っている人も多く、再生ソースも配信が中心という。であれば、『ARASHI LIVE TOUR 2026』の配信をプロジェクターで見るという提案もあながちおかしくはない(よね)。
視聴に使ったのは、エプソンの超短焦点プロジェクター「EH-LS970B」。直販価格484,000円(税込)と少々高額だが、壁から2.5cmほど離すだけで80インチの大画面が実現できる設置性は見逃せない。
しかも「EH-LS970B」は、Sound by Boseテクノロジー搭載2.1chスピーカーを内蔵しているので、これ一台で画と音をワンランクアップできるはず。
EH-LS970BはGoogle TVも搭載済なので、ブラウザアプリ「Sleipnir TV」をインストールして配信サイトにつないでみる。試しにリモコンの音声検索で「嵐」とつぶやくと、見事配信サイトに移動、そのままテスト動画も再生できた。こちらもライブ視聴に問題はなさそうだ。
EH-LS970Bを小上がりに持ち込んで大画面再生にトライ。ライブ鑑賞にはちょっと狭いが、わが家で比較的広い壁面が確保できるのはここだけなので、試してみた。
壁際にEH-LS970Bを置いて、本体の水平と壁面との並行を取り、フォーカスを調整する。その他の微調整は、リモコンかスマホアプリで行うことになる。映像は案外クリアで(画像モードは『ナチュラル』)、外光が差し込む環境でなければ不満はないだろう。
EH-LS970BにUHDレコーダーをつないで、『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM』の画と音を確認した。壁面いっぱいに投写した場合の横幅は約192cmで、16:9画面に換算すると86〜87インチになる。これを2mほど離れた位置から鑑賞したが、予想以上に没入できた。
壁面投写なので輝度ピークはやや頭打ちで、白も真っ白ではないけれど(気になる方にはスクリーンの導入をオススメする)、「truth」の赤を基調にした照明の演出や、ステージのきらびやかさも再現されている。メンバーの表情もよくわかるし、「5✕20」で5人が並んでいるシーンの衣装の微妙な色の違いも判別できた。
「この映像からは、彼らが長い間アイドルの第一線で活躍してきたスキルの蓄積を感じます」とは先の編集者の感想。画面サイズが大きくなったことで、10インチはもとより、55インチでも見逃していた何かを“感じられた”のかもしれない。
2.1chサウンドも案外いいバランスで、大迫力というわけにはいかないが、映像と合わせて気分を盛り上げてくれる(音量を70〜80くらいまで上げたくなった)。もっとライブらしい包囲感が欲しくなったら、ぜひAVアンプを使ったサラウンドシステムの導入も検討いただきたい。
ということで、『ARASHI LIVE TOUR 2026』配信をホームシアターで上映するためのシミュレーションは無事終了。嵐ファンの皆さんに、ホームシアターの楽しさを感じてもらえる提案は出来たと思う。ご家族とも相談のうえ、前向きに検討いただきたい。
また、『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM』以外にも音のいいライブブルーレイはたくさん発売されている。例えば安室奈美恵『namie amuro Final Tour 2018 〜Finally〜』や、サザンオールスターズ『LIVE TOUR 2025 「THANK YOU SO MUCH!!」』などで、どちらも家族揃って楽しむのにぴったりの一枚として推薦したい。
また、ファイルウェブでは10万円以下のサウンドバーの一斉テストも行っている。いま注目のサウンドバーを総ざらいチェックしているので、ぜひこちらも合わせてご確認を。