この高画質、まさに「レグザクオリティ」。“映える”小型4Kプロジェクター「RLC-V5R-S」徹底レビュー
折原一也今、最もダイナミックな変化を遂げているカテゴリーが4Kプロジェクターだ。2026年第1四半期における4Kプロジェクター市場は、前年同期比で220%という驚異的な伸長を記録。このトレンドの牽引役となったブランドが、国内TVメーカーの雄であるTVS REGZA社だ。
昨年春に発売したプロジェクターの「RLC-V7R MAX」「RLC-V7R」は、テレビ開発で培った圧倒的な画作りと機能性、そして信頼により同四半期時点で一気に50%の台数シェアを獲得した。
そんな“プロジェクターブランド”としてのレグザが、市場でのポジションをさらに強固なものにすべく投入した最新鋭機が、RGB3色レーザー光源搭載の「RLC-V5R-S(以下、V5R)」だ。
「V5R」は、先行して製品を評価した国内最高峰のオーディオビジュアルアワード「VGP2026 SUMMER」映像音響部会で、部門賞と企画賞のダブル受賞を果たしている。
「置ける。映える。響く。」をコンセプトに掲げ、日常生活のなかに本格的な4K大画面シアターを融け込ませる機能を網羅しながら、予想実売価格25万円前後という ”プレミアムなライフスタイル機” という立ち位置。そんなレグザレーザープロジェクター「V5R」の実力を実機レビューで解説していこう。
ジンバル構造と光学ズームがもたらす卓越した設置性
レグザ「V5R」の実機でまず目を引くのが、モダンなプロダクトデザインだ。
本体カラーはシルバーを基調としたスマートさが際立つ外見。本体重量は3.5kgに抑えられており、RGB3色レーザー光源搭載の高画質機としては異例なコンパクト設計だ。
そして設置性にも関わる本体設計が、筐体を強固に支持するジンバル構造の採用だ。これにより水平方向だけでなく垂直方向にもフレキシブルに投射角度を調整でき、壁面への正面投影はもちろん、寝室の天井へ向けた90度真上への投写も可能。
さらに、解像度を完全に維持したまま画面サイズを調整できる1.0 - 1.3:1投射比の光学ズームを搭載している点は、画質に妥協しないレグザらしい設計思想の表れだ。
もちろん、今どきのスマートプロジェクターらしい設置をサポートする自動補正機能も充実。投射角度を変えた瞬間に働く自動台形補正や自動フォーカスはもちろん、自動障害物回避機能も搭載している。
また、投影される映像のカラーバランスを、 部屋の壁紙の色調に応じてリアルタイムで最適化する壁面色自動補正機能や、目の自動保護機能なども備えており、プロジェクターのトレンド機能を全て網羅。
OSにはGoogle TVを採用し、NetflixやPrime Video、YouTubeといった主要な動画配信アプリケーションへシームレスにアクセス可能だ。株式会社デジオンが提供するアプリ「DiXiM Play」と連携すれば、リビングのレグザやレコーダー等への録画連携も可能。
付属のリモコンは暗闇でボタンが発光するバックライト内蔵型となっており、照明を落とした視聴環境でも確実な操作が行えるなど、ホームシアターとしての完成度まで考え抜かれている。
レグザが長年のテレビ開発で培った画作りやノウハウを投入
レグザ「V5R」の画質面での最大の特徴は、やはり光源に採用された独立したRGB3色レーザー光源だ。
1,100 ISOルーメンという十分な輝度スペックであるだけでなく、光の3原色である赤、緑、青の純度の高い色再現により、BT.2020面積比110%、カバー率98%という極めて優れた色再現性を確保。DLPデバイスの採用と共に全体の設計がよくコントロールされている。
一方で、単に光源の純度だけでは高画質には到達し得ないというのは画質の常識。
本機には、レグザが長年のテレビ開発において最前線で培ってきた高度な映像処理技術と、独自の画作りノウハウが「レグザクオリティ」として惜しみなく投入されている。
実際にレグザ「V5R」を投射してみると、使用シーンに応じた豊富な映像・音声メニューが用意されている。映像メニューには標準/ダイナミック/スポーツ/PC/ゲーム/映画/FILMMAKER MODE/節電、そしてユーザー好みのカスタマイズが可能なカスタムを選択可能。
このなかでHDR映画作品の視聴で、本機のメインとして推奨したいモードは、レーザー光源が持つピーク輝度と濃厚な色彩を最もストレートに引き出す ”HDR映画モード” だ。なお、HDR映画モードは、HDRのコンテンツの際にメニューに出るモードとなる。
一方で、シネマファン向けのFILMMAKER MODEもあるが、こちらは明るさを一段抑えつつ、より落ち着いた質感重視の表現へとシフト。こちらは完全暗室向けのセッティングという形に近い。
どちらを選択するかは視聴環境やユーザーの好み次第であるが、今回は本機のポテンシャルを出し切る画質検証として、”HDR映画モード” で視聴をしている。
なお、音声メニューについても同様に、標準/映画/スポーツ/音楽/ニュース/深夜/ゲームモードといった多彩なモードが用意されており、今回は臨場感を最優先して映画モードを選択。
さらに本機には、人の声と背景の音のバランスを4段階で調整できるボイスバランス調整機能も利用可能だ。
映画を精緻に見せる信頼の画質。定位感優秀のサウンド
レグザ「V5R」の実機をチェックしていこう。最初に視聴したコンテンツはUltraHD Blu-ray版の『トップガン・マーベリック』。
HDR映画モードによる本機のファーストインプレッションは、RGB3色レーザー光源ならではの極めてビビッドかつ濃厚な色彩感である。
RGB光源らしい、期待以上の色再現と輝度感を秘めたトーンであるが、映画らしいバランスの正確さも徹底。
作品冒頭の基地内のシーンでは、マーベリックをはじめとする登場人物たちの肌色のコントロールの丁寧さに驚かれる。これぞ、テレビ開発で培われたレグザクオリティの画作り。色域の広いRGBレーザー光源の使いこなしがよく判る。
暗部が主体となるシビアなシーンにおいても、階調が不自然に破綻することなく、衣装の質感や役者の繊細な表情の変化まで描き出すポテンシャルを持つ。
コクピット内の計器やジェットエンジンといったHDR表現における明部のピークは、単に見栄えだけを重視した刺さるような眩しさではなく、映画的なトーンとの統一感を崩さないレンジ感の中で描く。このバランスは、まさに国内メーカーのレグザらしいセンスだ。
サウンド面では、ジェットエンジンの轟音がコンパクトな筐体サイズの予想を大きく超えた迫力で、エネルギー感が唸るように伝わる。
サウンドは画面方向の空間を満たすような密度感の高いフロントステージが形成され、映像のワイド感とともに空間の奥行きや高さ方向への広がりを伴った立体的な音響空間が広がる。ここにセリフの安定した定位感が加わることで、映像と音声の一体感をハイレベルにまとめる。
続いて視聴したコンテンツは、Disney+の配信による『ズートピア2』。『ズートピア2』はCGアニメーション映画だが、120インチのスクリーンに投射して視聴すると、画面の隅々まで極めて高精細にフォーカスが合致し、画面全体の解像度の高さと映像のキレの良さに息をのむ。
冒頭の税関職員への潜入捜査からカーチェイスといったシーンでは、鮮烈な衣装とビビッドな色彩が、RGB3色レーザーならではの余裕ある色彩と純度で飛び込んでくる。
キャラクターの毛並みの1本1本にいたる微細なディテール表現、そして画面の隅々にいたるまで色のみなぎる圧倒的な画質性能は、まさに色彩表現の余裕の賜物だ。
サウンド面でもカーアクションシーンでは音の移動感が出るし、セリフが画面中央のキャラクターの口元にピタリと定位し、その声の厚みの再現も優秀。
コンパクトさを最優先したライフスタイル設計でありながら、これほどボリューム感と実体感のあるサウンドが出力されることには驚きだ。
現代版のホームシアターを叶える新世代のプレミアムシアター
レグザ「V5R」の実機を体験して改めて思うことは、これぞ2026年にあるべきホームプロジェクターの新世代であるということ。現在のプロジェクター市場は国内ハイエンドプロジェクターと海外ブランドと2極化が進んでいるが、レグザの立ち位置はそれらを融合させるものだ。
正面投影を0度として、天井の90度に対してもシームレスに変角できる洗練されたジンバル構造、光学1.3倍ズームの搭載という機能性、そしてRGB光源レーザーとレグザのテレビ開発で培われた高品位な色彩表現力。
これらを備える同価格帯のプロジェクター製品のライバルはまず見当たらない。
リビングルームや寝室、書斎など、家中どこへでも持ち運び、壁や天井へくつろぎながらプレミアムな大画面を投写し、テレビの延長線上で圧倒的な高画質と高音質を楽しむ−−そんな現代版のホームシアターを実現させる、新世代のプレミアムシアターとしてレグザ「V5R」は万人に推薦したい一台だ。
(提供:TVS REGZA株式会社)
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